- 最新情報:
- 2024年9月14日
- 国名:
- 赤道ギニア
- 対象者:
- ホアキン・エロ・アエト（男性）
- 期限:
- 2024年11月30日
- 配信日:
- 2024年9月14日
- UA No:
- 075/2024
8月1日、赤道ギニアの人権活動家ホアキン・エロ・アエトさんは、首都マラボの自宅に乗り込んできた警官に逮捕され、その後、市民団体「ソモス+」で違法な活動をしたとして起訴された。当局は、ソモス+が活動団体として正規の登録がされていないと主張している。アエトさんは、当初、首都の悪名高いブラックビーチ刑務所に入れられていたが、8月13日に東部の都市モンゴモの拘置施設に移され、公判前勾留されている。当局は、人権活動として活動していただけのアエトさんを直ちに釈放すべきだ。
アエトさんは、野党「社会民主主義のための結束（CPDS）」のメンバーであり、2015年に創設されたソモス+でも活動してきた。
アエトさんは、大西洋に浮かぶアンノボン島から来たCPDSのメンバーとともに、マラボのフランス大使館を訪ねた数日後に拘束された。人権活動をするソモス+とフランス大使館の協力関係を密にするためだった。アンノボン島では、鉱山のダイナマイト爆破による事故が多発し、事故に抗議する住民に対する人権侵害が起きており、ソモス+は住民と共に当局の暴力に抗議してきた。複数のメディアによると、国家憲兵隊は「アエトさんは違法かつ秘密裏に行動しており、起訴は正当だ」と語った。
この8年間、アエトさんは人権活動で捜査の対象となり、脅迫や 嫌がらせ、不当な拘束や逮捕を受け続けてきた。
2016年11月には、軍の将校が通行料を払わなかったことをネット上でコメントした後、２名の軍将校に暴行を受けた。2017年6月には、軍によるタクシードライバー殺害をめぐり、公正な裁判を求める集会に参加した時、他のソモス+会員とともに１週間、拘置された。2019年2月には、大統領暗殺の陰謀をでっち挙げられ、逮捕された。警察署に拘束されている間に、少なくとも2回の拷問を受けて怪我を負った。その後、別の刑務所に移され、2020年2月、オビアン大統領の釈放命令が出るまで勾留施設に1年も拘束された。2022年12月10日の国際人権デーには、人権と政権腐敗がテーマの集会を政府の許可なく実施したとして再び拘束された。
アエトさんは、今年8月1日の逮捕の数時間前にフェイスブックに投稿された動画で、「度重なる逮捕に疲れた」と語っていた。
赤道ギニアの憲法では、表現、集会、結社の自由は保障されている。
8月3日には、アエトさんの弁護人も弁護をしたというだけで48時間拘束された。同氏は違法組織の活動を弁護したとして告発され、その後釈放されたが、8月14日、弁護士協会の会員資格を一時的に剥奪され、弁護活動を阻止された。同協会によると、アエトさんの団体を擁護することは、協会の規約に反するという。
アクションしてください。
当局に以下の要請を盛り込んだ英語の要請文を郵送またはXでできるだけ早くお送りください。
- アエトさんを直ちに釈放する。彼の恣意的拘束が、彼の平和的活動と結社、表現、平和的な集会の自由という憲法上の権利の行使に起因しているからだ。
- 釈放されるまでは、拷問やその他の虐待から保護され、弁護人との接見を認める。
- 弁護人には、報復をおそれることなく自由に職責を果たせることを保障する。
要請例文
Teodoro Obiang Nguema Mbasogo
President of Equatorial Guinea
Palacio Presidencial de Guinea Ecuatorial
Avenida de Libertad,
Malabo, Guinea Ecuatorial
X/Twitter - @teonguema (Vice President)
His Excellency,
I am writing to bring to your attention the case of human rights defender, Joaquín Elo Ayeto, a member of civil society platform Somos+ and the political opposition party Convergence for Social Democracy, who was arrested on 1 August and is currently being detained in Oveng Azem prison, in Equatorial Guinea’s eastern city of Mongomo.
On 1 August, Joaquín Elo Ayeto was in his house in Malabo, Equatorial Guinea’s capital, when he was arbitrary arrested by members of the Gendarmerie who forcibly entered the house and took him away. He was taken to the Malabo gendarmerie station known as la Luna. Once there, he was accused of carrying out illegal activities through his organization Somos + which, they said, has not been properly registered. Three days later, on 4 August, Joaquin Elo Ayeto’s lawyer went to the gendarmerie station where he was also arrested and accused of representing an illegal organization. He was detained there for more than 48 hours, until he was released on 6 August. On 9 August, Joaquín Elo Ayeto was transferred to Malabo Black Beach prison and on 13 August to Oveng Azem prison where he is currently held in pre-trial detention.
In June 2020, Joaquín Elo Ayeto applied for registration of Somos+ to the Ministry of Interior and Local Corporations. However, several days later, he was notified that the application should be validated by the General Direction of Human Rights, although such validation is not required by the law.
I would like to remind you that Article 13 of the Equatorial Guinea Constitution guarantees the rights to freedom of association, expression and peaceful assembly.
In light of the above, I urge you to immediately release Joaquin Elo Ayeto as his arbitrary detention stems from his peaceful activism and the exercise of his constitutional rights of freedom of association, expression and peaceful assembly. Pending his release, I urge you to ensure that he is protected from torture and other ill-treatment and has access to a lawyer, who must be allowed to carry out their work freely and without fear of reprisal.
Yours sincerely,