最新情報:
2026年3月26日 (stop情報)
更新履歴:
2025年11月27日
国名:
米国
対象者:
レカ・コルディア(女性)
期限:
2026年4月26日
配信日:
2026年3月26日
UA No:
096/2025

米国ニュージャージー州に住むパレスチナ人のレカ・コルディアさんは、イスラエルがガザで行っているジェノサイドへの抗議デモに参加したために、移民当局に拘束されテキサス州の施設に収容されていたが、拘束から1年目となる3月13日、同州の移民裁判官はコルディアさんの釈放を命じた。彼女は3日後に釈放された。彼女が申請している在留資格や難民認定の法的手続きは、移民裁判所と連邦裁判所で継続中だ。

コルディアさんは幼少期に別れた母親に会うため訪問ビザで米国に渡り、その後英語を学ぶために学生ビザを取得。米国の市民権を持つ母親も親族としての移民ビザの請願書を提出し2021年に移民当局に承認された。しかし、コルディアさんは誤った助言により、ビザ申請資格があるというこの承認を、合法的な在留資格を得たものだと勘違いして学生ビザを失効させてしまい、非正規滞在状態に陥っている。

コルディアさんは2023年10月以降、ニュージャージーや周辺地域でパレスチナ支援の抗議活動に複数参加してきた。2024年4月にコロンビア大学前で行われた抗議活動では解散命令違反で逮捕されたが、翌日には釈放され、起訴もされなかった。

2025年3月、警察からコルディアさんのデモでの逮捕情報を入手した移民当局は、在留資格に問題があるからと彼女に面会を求めた。コルディアさんは弁護士を伴って国土安全保障省の捜査官に会いに行ったところ、その場で拘束されてしまい、その夜のうちに、家族から遠く離れたテキサス州の収容施設に移送された。移民税関捜査局(ICE)が「公共の安全へのリスクが低く、逃亡や犯罪のおそれもない」と判断したにもかかわらずだ。

コルディアさんが収容されていたICEの施設では、以前から人権侵害が報告されている。コルディアさんは非人道的で過密な環境下に置かれ、ハラール食や祈りのための適切な服装・場所を提供されず、ラマダン中の食事制限を尊重されないなど、宗教の実践も否定された。体重が23キロ減少し、2026年2月6日には失神発作と痙攣を起こした。

テキサス州の移民裁判官は過去に2度、保釈を命じていたが、移民当局は毎回執行停止措置を発動し、彼女の保釈を阻止した。2026年3月13日、3度目の保釈命令に対し移民当局は執行停止を阻止しない決定をし、3月16日にコルディアさんは解放された。彼女は在留資格に加え、難民認定、国外退去保留も申請しており、今後、移民裁判所と連邦裁判所で闘い続ける予定だ。

釈放後の動画で、コルディアさんは次のように述べた。「長く厳しい1年を経て、私は自由になりました。ICEの監獄生活は容易ではありませんでした。嬉しい反面、少し悲しい気持ちもあります。実のところ、とても悲しいです。多くの勇敢な人たちを後にして去らなければならないから。彼らは何の理由もなく、不当にICEの収容施設に拘束されているのです。そして今後もICEはこうした監獄に人びと送り込むためだけに、嘘をつくのです。ただただ、みなさんに感謝したい。みなさんのことを誇りに思います」。

アムネスティはコルディアさんの弁護団と連絡を取り合っており、状況を注視していきます。今後の活動については、適宜お知らせします。

このUAに関するアクションは、これで終わります。要請を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。

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