苦い銭

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14億が生きる国で名匠ワン・ビンが見つめた人生のいろいろ。

苦い銭©2016 Gladys Glover-House on Fire-Chinese Shadows-WIL Productions

故郷を離れ、彼らは言う。「苦い銭を稼ぎにいくんだ」。

雲南省出身の15歳の少女シャオミンは、バスと列車を乗り継ぎ、遠く離れた浙江省湖州へと向かう。縫製工場で働くためだ。そこは出稼ぎ労働者が住民の80%を占める町。朝から晩まで働いて、ただ働いて。それでもそこには胸に響く一瞬がある。初めて街で働きはじめる少女たちの瑞々しさ、酒に逃げる男、ヤケになる男......。

14億が生きる巨大中国の片隅で、1元の金に一喜一憂する彼らの人生を想う。そして気づく。"彼ら"は世界のいたるところに存在する"私たち"。

ヴェネチア映画祭 脚本賞&ヒューマンライツ賞受賞

ドキュメンタリーにも関わらず、ヴェネチア映画祭は「脚本賞」を授与した。その理由がわかる、劇映画以上の感動と、ずっと見ていたくなる面白さ。こんな会話が、こんな表情が、こんな瞬間なぜ撮れる?カメラの存在を消す天才監督ワン・ビンならではのマジックが炸裂した傑作。

監督のワン・ビン(王兵)は『鉄西区』『無言歌』『三姉妹~雲南の子』『収容病棟』と数々の傑作を発表し、山形国際ドキュメンタリー映画祭、ナント三大陸映画祭、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門などで最高賞に輝く。美術の分野でも高く評価され、ポンピドゥー・センター(パリ)では1カ月以上にわたる回顧展が開催され、ドイツのドクメンタ14にも招聘されている。

  • 監督:ワン・ビン
  • 撮影:前田佳孝、リュウ・シャンホイ、シャン・シャオホイ、ソン・ヤン、ワン・ビン
  • 編集:ドミニク・オーヴレイ、ワン・ビン
  • 2016年|フランス・香港合作|163分|DCP 5.1 | 16:9 |カラー|中国語
  • 字幕:樋口裕子

上映場所&スケジュール

  • 東京:シアター・イメージフォーラム 2018年2月3日(土)より公開
  • 愛知:名古屋シネマテーク 2018年2月17日(土)より公開
  • 大坂:第七藝術劇場 2018年2月24日(土)より公開
  • 兵庫:神戸アートビレッジセンター 2018年3月10日(土)より公開

料金 ※人権パスポート割引あり

  • 前売特別鑑賞券1,500円、当日一般1,800円

※映画『苦い銭』の鑑賞料が割引になります。 以下の劇場で受付にてアムネスティ・インターナショナル日本発行の人権パスポートをご提示いただくと、一般料金から200割引(詳細は直接劇場にご確認ください)にてご鑑賞いただけます。

割引対象劇場:シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)