ケニア:台湾国籍者の中国送還をやめよ

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2016年8月10日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ケニア
トピック:

ケニア当局は、台湾国籍の5人を、人権侵害の危険が現実にある中国に送還してはならない。

ナイロビの裁判所は8月5日、インターネット詐欺容疑で起訴されていた台湾国籍の男性5人に、無罪を言い渡した。また判決は、5人の台湾への送還を命じた。

しかし、台湾国籍で同じ事件に関わった他の45人は、4月の無罪判決後、黒いフードで覆い隠され、人権侵害の恐れがあると主張しているにもかかわらず中国に送還された。彼らは現在、中国で2度目の裁判を受けている。

50人は2014年12月に逮捕され、中国のインターネットユーザーに詐欺を働いた容疑で告訴された。多くの中国保安要員が、無罪判決が出たときに被告人を引き取る手はずを整え、法廷で待機していた。

無罪判決を受けた5人は、即刻釈放され、希望通り台湾に帰国させるべきだ。

もし、中国に送還されれば、公正な裁判を受ける権利は、著しく侵害される危険がある。ケニアが中国との関係を重視しているのは明らかだが、5人の権利を政治の利益のために犠牲にしてはならないし、法に則った手続きを尊重すべきである。

正しい行動は、彼らを釈放し、確実に台湾へ無事帰国させることだ。

アムネスティ国際ニュース
2016年8月5日

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