コートジボワール:元大統領ら証拠不十分で無罪

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2019年1月18日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:コートジボワール
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国際刑事裁判所(ICC)は1月15日、2010年のコートジボワール大統領選挙後の暴力行為をめぐり、罪に問われていたローラン・バグボ元大統領とシャルル・ブレ・グデ元青年相に対し無罪判決を下した。検察が提出した証拠が不十分だとの判断に基づくもので、即時釈放を命じた。釈放の手はずは、16日の審理で発表される予定だ。

検察側は、控訴する見込みだ。

この判決は、正当な法手続きと公正な裁判が、ICCの中核であることをあらためて示す形となった。一方、この判決は、被害者には大きな失望であり、正義と補償がさらに遠のくこととなった。

背景情報

2010年の大統領選挙後の12月から翌年4月にかけて、暴力行為が全土に広がった。元大統領と元青年相の2人が、殺人、強かん、迫害など人道に対する4つの罪で起訴された。

ICCは、2016年1月に審理を開始した。昨年7月23日、元大統領弁護団が無罪と即時釈放を申し立て、8月3日には、元青年相弁護団が、証拠不十分による閉廷を求めた。今回の判決に対して検察側が控訴を断念すれば、裁判は終了する。

アムネスティ国際ニュース
2019年1月15日