- 2019年3月20日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:キルギス
- トピック:国際人権法
キルギスのソーロンバイ・ジェーンベコフ大統領が3月14日、障がい者権利条約の批准を求める法案に署名した。法案は先月初旬、議会で可決されていた。法律は、公布後10日以内に施行される。
キルギスは、2011年に同条約に署名したが、批准はしていなかった。
批准により、キルギスの障がい者たちが活躍しやすい社会づくりへの道が開かれる。同国には、およそ18万人の障がい者がいる。
条約に沿って法律や制度を変えていく上で政府がまず念頭におくべきは、意思決定プロセスに障がい者が参加する機会の保障である。また、国の政策と障がい者・関連団体の政策提言の2つを結び付ける取り組みも求められる。
アムネスティが、障がい者権利条約の批准を求めて活動するキルギスの人たちを支援できたことは、大変光栄である。障がいを持つ人たちへの偏見と誤解をなくすために共に闘い、その成果が今回、形となって表れた。
また、昨年のライティングマラソンで取り上げたグルザー・ドゥシェノヴァさんらの取り組みの賜物でもある。そのドゥシェノヴァさんが、アムネスティに次のメッセージを送ってくれた。
「多くのアムネスティの人たちが、国を超えて私たちを支援し、連帯してくれました。ほんとうにありがとう。よく言われるように『障がい者や高齢者が元気なら、社会全体も元気』なんです。声を大にして言いたいのは、障がい者に関わる課題を、障がい者抜きで議論するな、ということです」。
アムネスティ国際ニュース
2019年3月14日
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