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マダガスカル:勾留の乱用 過密収容で劣悪な環境

2019年5月 8日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:マダガスカル
トピック:

マダガスカルでは、刑が確定していないにもかかわらず刑務所に収容されている人が大勢おり、裁判前勾留の乱用による過密収容で、劣悪な環境で過酷な日々を強いられている。

その数は、2017年10月に11,703人だったのが、今年2月には14,067人に達し、受刑者の数より多い。受刑者を含む被収容者総数は、過去10年で最多の24,928人で、全刑務所の定員10,600人を大きく上回り、収容環境は危機的な状況にある。被収容者のうち、裁判前勾留の割合は、男性は55%、女性は69%、少年69%、少女72%だ。

裁判待ちで勾留が続く人には、経済的に恵まれない人が多く、弁護士を雇って勾留を解くことができない。勾留環境は、甚だしく劣悪で、国内外のいずれの人権法、人権基準にも違反する。憲法でも勾留は例外的な措置と定められている。

裁判前勾留の乱用を放置することは、恣意的な拘束、拷問その他の残虐で非人道的な扱いを生み、公正な裁判を受ける権利を損なうなど、さまざまな人権侵害につながる。

4月6日、19才の学生が窃盗容疑で逮捕され警察の留置場に入れられた翌日、死んでいるのが見つかった。検死では、撲殺が疑われた。

アムネスティが実施した昨年10月の聞き取り調査では、「手早く片付けたい警察は、容疑者から自白を引き出すために暴力をふるう」と答えた人が複数名いた。

刑務所に収容される者は過密で非衛生的な環境に置かれ、ろくな食事も与えられず、体調を崩しても治療が受けられない事態に陥る。その上、裁判は、数カ月から数年も先になる。たとえ、鶏を盗む程度の軽犯罪でも同じ扱いだ。

少年の被疑者でも同じだ。複数の少年が、大人と同じ部屋に拘禁されている。国内法は、13才未満の収監を禁じている。2月、6才と10才の少年2人が刑務所に勾留されたが、翌日からは、刑務所長の家で1週間過ごした。

半年前、アムネスティは勾留の乱用を指摘したが、状況は悪化するばかりだ。

4月25日は、4回目の「アフリカ裁判前勾留の日」だ。留置所や刑務所に長期勾留されている人たちの悲惨な状況に対し、問題意識を高めるために制定された。

マダガスカルは、不当で、行き過ぎた長期の勾留をなくし、公正な裁判手続きを保障し、人道的な勾留環境を備えなければならない。そのために、法律、政策、運営のあらゆる面で、必要な対策を打たなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2019年4月25日

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