ドミニカ:下院 中絶例外規定を否決 軽視される女性の命と健康

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2021年7月 6日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ドミニカ
トピック:性と生殖の権利

(C) ERIKA SANTELICES/afp/AFP via Getty Images
(C) ERIKA SANTELICES/afp/AFP via Getty Images

6月30日、ドミニカ共和国の下院は、法律で禁止されている人工妊娠中絶を例外として認める3要件を盛り込んだ改正案を否決した。3要件とは、妊娠の維持が女性の命を脅かす場合、胎児が子宮外では生きられない場合、妊娠が強かんや近親相かんによる場合だ。下院が、これらの例外規定を否定したことで、同国は、人工妊娠中絶に例外なく刑事罰を科す、中南米で数少ない国に留まることになるおそれが出てきた。

今回の投票で議員の多数が、女性の命と健康は、立法の優先事項にはならないという考えを示したことに等しい。

アムネスティは、自分たちの命と健康を真剣に考えて欲しいと国に強く求める女性たちに、連帯を表明する。女性の権利を求める闘いに終わりはない。

中絶の全面禁止が、中絶件数を減らすどころか、女性が違法で危険な中絶で命を落とす危険性を高めていることは、科学的に広く立証されている。

上院議員でもあるルイス・アビナデル大統領には、上院で指導力を発揮し、中絶に例外規定を盛り込んだ改正案を成立させ、負の歴史に一区切りつけることが期待される。

中絶が全面的に禁止されているドミニカ共和国では、多くの女性が不可抗力で命を落とす事例が相次いできた。2012年に白血病で亡くなったロザウラ・アルモンテさんもその一人だ。妊娠7週間目の時、胎児に深刻な影響を及ぼすおそれがあるとして白血病の治療を受けることができなかった。

ドミニカ共和国ではこの数年、刑法の全面的改正が進められる中、今回、中絶禁止に例外規定を設ける法案が下院で否決された。今後の上院での審議に期待したい。

アムネスティ国際ニュース
2021年6月30日

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