「人権のために活動する人たち」=「テロリスト」?

人権を守ることが平和につながると、世界的に人権を守っていこうという決意がなされてから四半世紀以上が経ちました。しかし、今、各国で自国優先、排外主義が台頭するなかで、人権は大きな危機に直面しています。

人権のために活動する人たちも例外ではありません。自由や平等、正義のために闘っている人たちが、嫌がらせや脅迫、暴力といった攻撃を受けているのです。政府の中にはこうした人たちを守るどころか、彼らに「テロリスト」、「外国のスパイ」など、国の安全を脅かす危険人物というレッテルを貼って、貶めようとしているところもあります。さらに、彼らの声を抑え込むために、法律を乱用したり、新たな法律をつくったりする国もあります。こうした動きにメディアも同調して、攻撃に加わることも少なくありません。

キャンペーン「BRAVE~声を上げる勇気~」
©JohnBoB & Sophie art

  • 先祖から受け継いだ自然の恵みを開発から守ろうとして、脅される先住の人たち
  • セクハラが横行する現状を嘆き、対策をとらない政府を批判したために、投獄された女性
  • 難民を支援したことで「不法滞在を手助けした」と罰金を言い渡された牧師

例を挙げればきりがありません。

こうした状況が野放しにされたら、世界がどうなるかを想像してみてください。自由や平等、正義のために声を上げられない世界を。弱い人たちが虐げられ、差別される世の中。政府批判を口にできず、怯えて暮らす日々。それはやがて、私たちの自由をも奪うものになるでしょう。

市民一人ひとりの声が政府を動かす!

アムネスティでは、この流れを押し返し、最前線で自由、平等、正義のために声を上げている人たちが安心して活動できるように、「BRAVE」キャンペーンを行っています。

「BRAVE」はこうした状況に負けずに、時には命を懸けて、果敢に声を上げ続ける、勇気ある人たち。何も特別な人たちではなく、会社員や主婦や学生などです。 「BRAVE」を守り、彼らの活動の価値を広めていくのは、世界中の市民の声です。

一人ひとりの声は小さくても、それが、何十万、何百万となれば、世の中を動かすのです。

私たちと一緒に、「BRAVE」のために、みなさんも声を上げてください!

例えば昨年も、警察の横暴を訴えていたブロガー(ベトナム)、住宅開発による強制立ち退きと闘っていた女性(カンボジア)、奴隷制度に抗議していた人たちなどが、声を集めた結果、不当な投獄から解放されています。南アフリカでは鉱山開発から先住民の暮らしを守ろうとした闘いが実を結び、開発許可が阻止されました。

みなさんの声は、「BRAVE」の原動力にもなります。「世界中が応援してくれると知って、闘いをあきらめない力をもらった」と。

自由と平等が守られる未来に向かって、私たちと一緒に、「BRAVE」のために、みなさんも声を上げてください!

テプ・バニーさん(中央)
テプ・バニーさん(中央)は、開発事業で家を壊わされ強制的に立ち退かされた人たちのために10年以上闘ってきました。2016年8月から拘束されていましたが、2018年8月、釈放されました。©Third Party