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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:拡大する市民の安全に対する不安

2006年6月30日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは、ガザ地区をはじめとする占領区各地で悪化するイスラエル軍とパレスチナ武装勢力との間の緊張関係の中で、何ら関係のない一般市民が衝突の重荷を背負わされていることに、深い懸念を表明する。

イスラエル軍はますます過剰な武力を行使し、一般市民を標的とした攻撃を行い、その結果として占領地区、とくにガザ地区におけるパレスチナ人に対して深刻な被害を与えている。

また一方で、パレスチナ武装勢力によって6月25日に誘拐された18歳のイスラエル人入植者エリヤフ・アシェリさんが遺体となって発見された。アムネスティ・インターナショナルは、アシェリさんの殺害について非難する。またアムネスティは、イスラエル兵士であるギラード・シャリット伍長を人質にとっていると声明を出したパレスチナ武装勢力に対し、直ちにシャリット伍長を釈放し、危害を加えないよう改めて呼びかける。シャリット伍長は6月25日以来拘束されている。国際法は、被拘禁者の殺害や人質をとる行為、人質に危害を加える行為、危害を加えると脅迫する行為を禁止している。

イスラエル軍がガザ地区北部にチラシを投下し、同地区に対してすぐにも攻撃を行なうと警告したため、数万というパレスチナ人は自宅の中で不安をますます募らせている。イスラエル当局は、この攻撃は、ガザ地区からイスラエル市街地近くにむけて「カッサム」ロケット弾を発射したパレスチナ武装勢力を標的にしたものだと強く主張している。過去3ヶ月、イスラエル軍は300発近いパレスチナ側からのロケット弾に対して、8000発以上の砲弾と何十回にもおよぶ空爆で応じ、その結果、子どもをふくむ数人のパレスチナ人が死亡し多数が負傷した。

イスラエル軍が空からチラシを投下し、ガザ地区北部の住民に同地区から避難するよう警告したことによって、攻撃に対してなすすべがなく逃げるあてもない同地域の住民の恐怖は強まっている。

ガザ地区の他地域の住民も、繰り返されるイスラエル軍の空爆に対してますます弱い立場に追いやられている。ここ数週間、パレスチナ武装勢力のメンバーを暗殺する目的で、イスラエルの武装ヘリコプターからガザ地区の人口密集地に向けてミサイルが発射され、多数のパレスチナ人が殺害された。その多くが子どもだった。

同時に、橋や発電所、配電設備、その他の社会基盤といった市民社会を標的にした、イスラエル軍による計画的な攻撃と破壊が、パレスチナの人びとの生活水準をさらに悪化させ、ガザ地区の数十万にのぼる住民の行動の自由を奪っている。そして、ハマスが主導するパレスチナ自治政府に対する最近の国際的な制裁措置によって、すでに悲惨な人道状況がさらに悪化している。

アムネスティ・インターナショナルはイスラエル政府と武装勢力に対し、市民の財産や社会基盤を標的とする行為、砲撃や空爆、パレスチナ住民の生命を不相応に脅かすその他の措置を直ちに中止するよう、繰り返し要請する。

アムネスティはまた、イスラエル軍がパレスチナ政府の閣僚、ハマス系議員、地方自治体首長、その他のパレスチナ政府関係者らを今朝早くに逮捕した状況について説明するよう求める。これらの逮捕の何件か、あるいは全てが、イスラエル兵を人質にとっているパレスチナ武装勢力に対して圧力をかけるために、報復的措置として実行された可能性があると懸念されている。

アムネスティ・インターナショナルは、イスラエル政府が、これらの逮捕理由について明確に説明し、また拘禁された人びとを人道的に取り扱い、弁護士との接見を制限なく許可し、必要であれば診療を受けさせることを保証するよう要求する。

これまで、イスラエル軍はしばしば、パレスチナ武装勢力にとられた人質や殺害されたイスラエル兵の遺体を取り戻すための交換材料として、人質をとるという手段を用いてきた。イスラエル側にとられた最近の人質は2人のレバノン人で、10年間拘禁された後に2004年に解放された。

アムネスティ国際ニュース
(2006年6月29日)
AI Index: MDE15/060/2006

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