イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:イスラエルとヒズボラに対して緊急に武器禁輸をすべき

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2006年7月29日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
トピック:地域紛争
一般市民がイスラエルとレバノンの紛争の矢面に立ちつづけている今、アムネスティ・インターナショナルは、イスラエルとヒズボラの両者に対する武器禁輸を直ちに実行するよう要求した。

米国の貨物輸送機がイスラエルに武器弾薬を送るために英国の空港を使用しているという情報があり、英国経由で米国から武器が移転されつづけていることに、アムネスティ・インターナショナルは強い懸念を表明する。

「攻撃の方法と一般市民の死傷者数は、イスラエルとヒズボラが国際人道法を露骨に無視していることを示している」とアムネスティ・インターナショナルのアイリーン・カーン事務総長は述べた。

「一般市民と民間のインフラを直接の標的とし、無差別に過剰な攻撃を行なうことは戦争犯罪である」

「イスラエルとヒズボラに武器と軍装備品を供給している政府は、両者の戦争犯罪を助長している。すべての政府は両者に対して武器禁輸措置を実行し、武器と軍装備品の移転に自らの領土を使用する許可申請を拒否しなければならない」

英国メディアによると、劣化ウラン(DU)弾頭を搭載したGBU28レーザー誘導爆弾を詰め込み、イスラエル空軍向けにチャーターされた2機のエアバスA310貨物輸送機が、グラスゴー近くのプレストウィック空港に着陸した。輸送機は先週末、米国から飛来して燃料補給と搭乗員の休息のために着陸した。

また、米国は、次の2週間の間にイスラエルに向かう別の2機を英国に着陸させる許可を要請したと報道されている。その航空機によって、爆弾とミサイルなどその他の兵器が運ばれることになると伝えられている。

「英国は、イスラエルもしくはヒズボラ向けの武器と軍装備品を輸送する航空機や船舶がその領土内の空港・港を使う許可申請を却下すべきである」と、アムネスティ・インターナショナルのカーン事務総長は、英国外務大臣のマーガレット・ベケット宛の書簡で述べた。アムネスティはまた、英国に対して、イスラエルに向けたすべての武器と軍装備品の販売や輸送を停止するよう要請した。

「人道援助の提供を語る一方で武器を供給するのは馬鹿げたことである。レバノンとイスラエルの人びとが苦しんでいる中、すべての政府が両者に対する武器の供給を直ちに止めることが不可欠である」とカーン事務総長は強調した。

アムネスティ国際ニュース
(2006年7月27日)
AI Index: MDE01/002/2006