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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:レバノン/イスラエル:戦争犯罪の調査と停戦が緊急に必要

2006年8月 9日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
トピック:地域紛争
市民の死者が増加している中、アムネスティ・インターナショナルは再度、完全かつ効果的な即時停戦を求める。

8月5日金曜日に、レバノンとシリアの国境にあるカア村で、少なくとも23人のシリア人農業労働者がイスラエル軍によって殺害されたという報告が多数あった。これは、一回の事件の死者としては、7月30日のカナの建物への攻撃での死者と並んで最悪である。また、レバノン南部からヒズボラがイスラエルに向けて発射したロケットで、この4日間に少なくとも14人の民間人が死亡したとされている。両者のこのような攻撃は、戦争犯罪を含んだますますはっきりとした攻撃形態の一部となっている。

このような攻撃によって、国際人道事実調査委員会のような独立した中立的な機関が紛争当事者双方のこうした攻撃形態に関する調査を実施することに、イスラエルとレバノンが同意する必要性が緊急かつ肝要となっている。建物に避難していた少なくとも28人の市民がイスラエルの攻撃で死亡したカナ事件についてのイスラエルの調査は、信ぴょう性をまったく欠いている。

レバノンのアムネスティ代表が聞き取りを行った目撃者によれば、イスラエル軍は金曜日にカア村の農場に向けて2回の空爆を行なったという。犠牲となった労働者のほとんどはシリア系クルド人で、そのうち少なくとも5人は女性であった。彼らは農場で、輸出用の果物を詰めたり加工したりしていた。この目撃者は、自らの教会敷地内の建物の屋根の上から最初の爆発を見て救助に行こうとしたところ、5分から7分後に2回目の爆発が起こったという。彼は運び出された22人の遺体を見た。現場に到着したとき、さらに11人の遺体が運び出されたという。

イスラエル軍の報道官は、この攻撃の標的は、ヒズボラによるシリアからの武器移送だったと述べた。アムネスティの代表が目撃者や現場写真などから集めた情報からは、イスラエル軍の主張を裏づける証拠は出ていない。攻撃は無差別あるいは過剰だったと考えられ、それ自体戦争犯罪である。

金曜日以降、イスラエル軍は再びレバノンの民間のインフラを激しく砲撃し、外国からの人道援助のための最後の生命線ともいえるルートの一つを切断した。これらの攻撃による死者は、カア村での犠牲者をあわせて少なくとも45人である。イスラエルは、ヒズボラを標的にした空爆を予定しており、その前に避難するようレバノン南部のシドン市の住民に警告した。イスラエル軍は、すべての住民に対して避難するよう警告するビラを撒いた。

イスラエルが繰り返し民間のインフラを攻撃したため、数十万の市民が避難民となっている。さらに、レバノン南部の村からの避難を余儀なくされた数万人の人びとがシドンで避難民となるおそれがある。あらたに警告が出されたからといって、イスラエル軍がシドンを「自由攻撃」区域あるいは軍事標的とみなしていいという意味にはなりえない。レバノン南部の市民に対するパターン化した警告を発すると同時に、イスラエル軍は道路や橋を破壊したり車両をねらったりするため、警告を受けた市民の避難が困難となっている。こうした行為は、市民の保護を強化するというよりも、パニックと恐怖を広める結果となっている。

ヒズボラの幹部は、イスラエルに対するロケット攻撃は、イスラエルが市民を攻撃することへの報復であると述べている。アムネスティは、こうした攻撃は不法であり、市民への直接攻撃は戦争犯罪であると考える。

国連安全保障理事会は現在、この危機に関する決議案を討議しているが、アムネスティは安保理に対し、レバノンとイスラエルの一般市民を保護するために、完全かつ効果的な即時停戦を求めるよう要請する。安保理はまた、戦争の被害者に対して人道支援を行なうために必要なすべての手段を迅速にとるよう、紛争当事者に要求すべきである。次の段階について審議するにあたり、安保理は紛争当事者が国際法上の義務を尊重していないことや、この違反への説明責任をとる方法について言及すべきである。

アムネスティ国際発表ニュース
(2006年8月6日)
AI Index: MDE 02/000/2006

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