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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:増大する無法行為で殺害される子どもたち

2006年12月14日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
トピック:地域紛争
昨日、ガザ地区で3人の子どもたちが射殺されたことは恐るべきことであり、アムネスティ・インターナショナルは事件を徹底的に非難する。

パレスチナ武装勢力の派閥間の争いによってガザ地区で無法行為が多発し、パレスチナの一般市民が殺害されるという事件が続いているが、これはその一連の事件の最新のものである。12月11日の朝、ガザ市の中心部で登校途中の3人の子どもたちが、銃を持った正体不明の男たちに射殺され、他にも負傷者が出た。

殺されたのは、ウサマ・バルーシャ(10歳)、アフマド(7歳)、サラーム(4歳)の兄弟だった。3人が乗っていた車が襲われ、同乗していた運転手兼護衛のマハムード・ハビルさんも死亡した。男たちが発砲した時、ハビルさんと子どもたちは学校へ行く途中だった。襲われた車には、殺された3人兄弟のいとこのリディア・アル・オバイド(6歳)ともう1人の護衛も乗っていたが、この2人も負傷した。また、襲撃当時近くを歩いていた他の2人の生徒たちもけがをした。

犯人は現場から逃走し、今のところまだ捕まっていない。この攻撃は、パレスチナ自治政府の諜報部の高官である父親をねらった可能性があるという見方もある。

事件後、犯人の身元も犯行動機もわからないまま、パレスチナの政治勢力や軍事部門が、相互に非難し告発しあっている。イスマイル・ハニヤ首相のパレスチナ自治政府とパレスチナ自治政府大統領、マフムード・アッバスの対立によって以前から緊迫しているガザ地区の状況が、この事件でさらに悪化することが懸念される。

ガザ地区ではこれまでにないほど無法行為が広がっている。マフムード・アッバス大統領のファタハ系の武装勢力と、パレスチナ自治政府首相、イスマイル・ハニヤのハマス系の武装勢力をはじめ、その他の武装集団やギャングが抗争し、パレスチナの一般市民の生命がますます危険にさらされている。また、これらの武装集団による路上での銃撃戦が多発することで、通りかかった一般市民が巻き込まれて死亡したり負傷したりしている。

数名の子どもたちを含むガザ地区に住む多くのパレスチナの一般市民が、パレスチナ人武装集団の抗争に巻き込まれて死亡したり負傷したりしたにもかかわらず、加害者が逮捕されたり起訴されたりすることはほとんどない。襲撃の犯人に対するこのような免責が、さらなる人権侵害行為を助長し、報復殺人の連鎖を増幅させている。

アムネスティはこうした襲撃と免責について懸念し、今週はじめに行なわれた会談で、パレスチナ自治政府大統領、内相、外相、副首相らに対し、暴力行為をやめさせ、加害者を裁判にかけるためにパレスチナ自治政府内の全部門が行動を起こすよう要請した。またアムネスティは、死亡したり負傷したりした犠牲者の中に子どもたちが含まれていた昨日の事件について、迅速で独立した公正な捜査を求める。さ
らに、武装勢力によるこうしたすべての襲撃事件について公正で独立した捜査が行なわれること、事件の責任者が公正な裁判の国際基準に沿った裁判にかけられることを求める。


アムネスティ国際ニュース発表
(2006年12月12日)
AI Index: MDE 21/009/2006

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