フィリピン:アロヨ大統領訪日! 政治的殺害に関する日本のNGO共同声明

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2007年5月23日
[日本支部声明]
国・地域:フィリピン
トピック:危機にある個人
5月22日のアロヨ大統領訪日にあわせ、日本のNGOや滞日フィリピン人が東京、大阪、名古屋でキャンドル・ライトの集いを開催。フィリピン大使館に、アロヨ大統領宛の共同要請書を手渡しました。

「アロヨ大統領、暗殺を止めて!」と題したキャンドル・ビジルは、政治的殺害の犠牲者を追悼し、これ以上の犠牲者を出さないための対策を早急に講じることを求めるもの。下記はアロヨ大統領宛の共同要請書です。


To: グロリア・マカパガル・アロヨ大統領
CC: カルデロン国家警察長官
エスペロン国軍参謀総長
ゴンザレス司法長官

2007年5月22日

政治的殺害に関する日本のNGO共同声明


下記に署名する私たちNGOは、アロヨ大統領が就任した2001年以来、フィリピンにおいて政治的殺害が急増していることを深く懸念し、貴政府に問題解決を繰り返し求めてきました。

私たちは、貴政府がメロ委員会の報告書を受けて去る2月に、軍の責任に関する調査や特別法廷の設置、証人保護プログラムの強化などを含む6項目の行動計画を発表したことを歓迎いたします。

政治的殺害に関与した容疑で軍関係者の捜査が行われ、また住民への人権侵害で悪名高い首都貧困地区の民生部隊の撤退が決定されるなど、解決に向けて多少の前進があるものの、暗殺と強制的失踪の報道が今も絶えません。私たちがとりわけ懸念しているのは、1月14日から5月初旬の間に、55人の政治家と選挙候補者をはじめとして100人以上が殺されたと伝えられていることです。

それゆえ私たちは、大統領、そしてフィリピン国家警察および国軍に、下記を改めて要請いたします。

・ 市民団体や個人の活動家を標的とした政策を直ちに止めること
・ 政府のあらゆるレベルで、すべての政治的殺害を非難すること
・ 遅滞なく6項目の行動計画を実施すること
・ 国際基準に則って、政治的殺害の加害者を裁判にかけること


アムネスティ・インターナショナル日本
ヒューマンライツ・ナウ
WAYAWAYA
日本キリスト教協議会フィリピン委員会
フィリピンの政治的殺害を止める市民ネットワーク東京・横浜
フィリピンの政治的殺害を止める市民ネットワーク・名古屋
フィリピン移住者センター(FMC)
アムネスティ・インターナショナルわやグループ
フィリピン情報センター・ナゴヤ
関西フィリピン人権情報アクションセンター
フィリピンのこどもたちの未来のための運動(CFFC)
カスパル(CASPAR)


連絡先
アムネスティ・インターナショナル日本
101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2 共同(新錦町)ビル4F
TEL. 03-3518-6777 FAX. 03-3518-6778

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