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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:占領の40年 - 基本的権利なくして安全なし

2007年6月 4日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
トピック:地域紛争
イスラエルが西岸地区とガザ地区を占領して40年を迎える前日にあたり、アムネスティ・インターナショナルは本日、イスラエル当局に対して占領下で行なわれてきた土地の横領、封鎖、そして他の国際法違反を終わらせるよう要求した。こうした行為は広範な人権侵害をもたらし、イスラエルとパレスチナの民間人たちを保護することはなかった。

本日発表された45ページの報告書「永続する占領:西岸地区に包囲されたパレスチナ人たち」は、40年間のイスラエルによる軍事的占領の破壊的影響を説明している。報告書は、パレスチナ人から重要な資源を奪っている占領地での違法な入植地の容赦ない拡大を記録し、パレスチナ人を断片化した飛び地に閉じ込めて仕事や健康、教育に関する施設に行くことを妨害するあまりにも多くの方法を記録している。これらの方法の中には、700kmのフェンス・壁、500以上の検問所と封鎖、そして複雑な許可制度がある。

「西岸地区に住むパレスチナ人はいつも妨害を受けています。このことは単に不便なだけでなく、生きるか死ぬかの問題になりうるのです。陣痛が起きた女性、病気の子ども、または事故の犠牲者が、病院へ向かう途中で長い迂回路を取らざるを得なくなって、手遅れで生命を失いかねないといった事態は容認できないことです」と、アムネスティの中東・北アフリカ部長のマルコム・スマートは述べた。

さらにマルコム・スマートは、「占領下で行なわれている広範な人権侵害に対処するため、国際的な行動が緊急に必要とされています。パレスチナ人の多くは若く、ますます急進的になってきています。こうした人びとが人権侵害を受け、怒りや絶望を募らせています。40年間、国際社会はイスラエル・パレスチナ間の問題に適切に対処できないままでした。さらにもう40年間、そうすることはありえないし、してはならないことです」と述べた。

アムネスティは、イスラエルとパレスチナの両者が国際法の下での義務を遵守しているかを監視するための効果的な国際人権監視機構を緊急に展開することを要求する。この機構は普遍的管轄権を行使し、国際法の下での戦争犯罪または他の犯罪を調査・訴追する責任を持ったものでなければならない。

「国連によるものであれ、他の適切な機関によるものであれ、そのような独立した監視システムを確立する困難さを過小評価しているのではありません。しかし、解決策を見つけることや、国際法の下での義務を当事者に守らせることに、国際社会がもっと取り組むことが肝要なのです」とマルコム・スマートは述べた。

報告書の中でアムネスティは、イスラエルが安全保障について懸念を抱くことは正当であるとし、政府には境界内の住民を保護する義務があると認めている。しかし、そのことがパレスチナの土地の西岸地区内における多くのフェンス・壁の建設のような露骨な国際法違反を正当化することにはならないとも述べている。

「フェンス・壁を建設する目的が、単にパレスチナ人の自爆攻撃者がイスラエルに入ることを防ぐことなのであれば、その障壁はイスラエルと西岸地区の間の境界であるグリーン・ラインに位置すべきです。にもかかわらず実際は、その殆どが国際司法裁判所を無視してパレスチナの土地に建設されており、西岸地区にあるパレスチナの町や村を分断しています」とマルコム・スマートは述べた。

フェンス・壁に加えて、パレスチナ人の移動も多くの他の制限措置によって、いろいろと束縛されている。例えば500を超える検問所や封鎖、イスラエル人入植者用の道路網とパレスチナ人立入禁止区域である。障壁は、これらの道路および道路封鎖と同じく、絶え間なく拡大していく違法なイスラエル人入植地を利するもので、領土的にイスラエルと隣接するようになっている。

「イスラエルの過酷な制限によって、パレスチナ経済は実質的に崩壊し、どんどん脆弱になっているパレスチナ人の居住・勤労環境はさらに深刻化しています。結果として被占領パレスチナ地域にかつては見られなかったほどの絶望、貧困、そして食糧不安が生じています。」とマルコム・スマートは述べた。

「今ではほとんどのパレスチナ人が、生活を援助に依存しており、人びとは食事の質を落とし、量を減らし、生計に不可欠な財産を売っているのです」

アムネスティは以下の項目をイスラエル当局に要求する。

・被占領パレスチナ地域においてパレスチナ人に加えている封鎖と制限措置を解除すること。こうした措置は集団的懲罰である。また特定の治安上の脅威に対して制限を科す場合は、関係する個人のみを対象とすべきで、コミュニティ全体を対象としないよう保証すること。

・西岸地区の中でのフェンス・壁の建設を停止し、既にそこに作られた部分は撤去すること。

・イスラエル人入植地と「前哨地」の撤去に向けた第一歩として、被占領パレスチナ地域におけるイスラエル人入植地および関連するインフラの建設と拡大を停止すること。

・被占領パレスチナ地域における家屋の取り壊し命令をすべて取り消し、既に家屋や財産を破壊されたパレスチナ人たちに補償を提供すること。

アムネスティはまた、パレスチナ武装グループに対し、民間人への攻撃をただちに止めるよう重ねて要求する。またパレスチナ自治政府に対しては、民間人への攻撃を停止・防止するために有効な手段を講じ、責任者を裁判にかけるよう繰り返し求める。

報告書の全文は、以下のサイトをご覧ください。(英文のみ)
http://web.amnesty.org/library/index/engmde150332007

2007年6月4日
AI Index: MDE 15/038/2007
 

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