- 2014年1月27日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:日本
- トピック:女性の権利
NHKの籾井勝人会長が1月25日、日本軍性奴隷制について「どこの国にもあった」と発言したことは、まことに遺憾である。
籾井勝人会長が就任会見で、日本軍性奴隷制の問題を「どこの国にもあった」、「それを蒸し返されるのはおかしい」と述べたことを受け、アムネスティ・インターナショナルの東アジア調査部部長のロザーン・ライフは、以下のようにコメントした。
このような発言は、第二次世界大戦前後に性奴隷として働くことを余儀なくされた多くの女性たちを侮辱するものだ。
これらの女性たちが、性奴隷として働かされ、深刻な人権侵害にさらされたという真実は揺るがない。要職にある公人が、日本軍性奴隷制を容認する発言をすることは許されない。
日本の公人が、これらの女性たちの苦しみを否定したり、釈明したりすることは、看過できない。
性奴隷となったことにより、被害者たちは今もなお、健康障害、孤立、恥、そして貧困に苦しんでいる。
公人であれば、弁明する前に、日本政府に対してこの問題解決に向けて取り組むよう、働きかけるべきだ。日本政府は全責任を認め、軍性奴隷制を明確に謝罪し、犠牲者に対して正義を与える必要がある。
アムネスティ国際ニュース
2014年1月27日
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