- 2014年2月24日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ウクライナ
- トピック:
警察と自警団が結託して発砲しているとの多くの証言がある。(写真ではゴム弾を使用)(C)Brendan Hoffman/Getty Images
首都キエフでデモ参加者に対して銃火器が使われ、多くの死者を出した。これは、重大な問題である。当局は、今回の銃撃に関わったすべての責任者を速やかに裁くべきである。
保健省によれば、キエフの独立広場周辺を中心として衝突が激しくなり、過去2日間で少なくとも35名が死亡した。別途出された内務省の発表では、警官20名が死亡したという。
デモ隊の一部と治安部隊との双方が暴力行為に加担していた。
ウクライナ全土で自警団が警察と結託しているという証言が相次いでおり、彼らが銃撃に加担している可能性がある。多数の平和的デモ参加者、医療従事者、ジャーナリストなど、明らかに機動隊には無害な人たちが、狙撃手の対象になった。このような無意味な殺傷は、不穏極まりない。
ウクライナ政府は、あらゆる手段を講じて警察隊や自警団に違法な武力と銃火器の使用を止めさせなければならない。内務省は警察官の拳銃所持を決めたばかりだが、所持させるならば、使用訓練を十分受けた警察官に限定すること、そしてその使用は、人命を守る最後の手段に限定することが必須である。
アムネスティ国際ニュース
2014年2月20日
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