- 2015年9月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:
エルサレムの地方裁判所は、放送局チャンネル2のインタビューに応じたモルデハイ・バヌヌさんに対し、自宅軟禁1週間の判決をくだした。
バヌヌさんは異議を申し立てたが、裁判所はこれを棄却した。判決はまた、インターネットの使用や記者との会話を禁じている。
1986年、核兵器工場の元技術者だったバヌヌさんは、英国のサンデー・タイムズ紙に核兵器工場の詳細情報を提供した。その後イスラエルの諜報機関にイタリアで拉致されて送還され、独房拘禁11年間を含む18年間、投獄された。
2004年に釈放されたが、試練はその後も続いてきた。インターネット使用と外国人との通信の制限、海外渡航禁止、外国大使館への接近禁止など懲罰的で不必要な制限だ。
今回の判決も、国がバヌヌさんへの報復を今後も続けるという意思を示している。
アムネスティは、バヌヌさんが表現の自由の権利を平和的に行使しただけで自由を奪われた良心の囚人とみなしている。
弁護士によると、今回のテレビインタビューも事前にイスラエル軍の許可を受けており、制限措置には違反していない。
背景情報
2004年に釈放されてから、裁判所はバヌヌさんが表現、集会、結社の自由の権利を行使することをことごとくつぶしてきた。
例えば、昨年、バヌヌさんは、英国でのアムネスティ主催の内部告発者イベントや、議員54名に招かれた英国議会でのイベントに出席しようとした。弁護士が、海外渡航禁止措置の解除を求める請願書を出したが、認めなかった。
また、2010年には、外国人と会話し、ベツレヘムでのクリスマスミサに出席しようとしたことが制限措置違反とされ、3カ月間、投獄された。
アムネスティ国際ニュース
2015年9月11日
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