- 2017年7月 4日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ドイツ
- トピック:性的指向と性自認
ドイツ連邦議会は6月30日、ジェンダーや性的指向にかかわらず、すべてのカップルに婚姻の平等を定めた法案を可決した。これまでのパートナーシップ法では認められていなかった養子縁組含め、婚姻とそれに伴うすべての権利が、異性間、同性間で完全に同等になる。根本のところで差別的だった障壁が取り除かれたのだ。
法律で同性婚を認める23カ国目の国の誕生である。
これは、平等への闘いの勝利である。差別的な障壁を婚姻に対する平等な権利の獲得に向けた長く困難な道のりを乗り越えてきた人びとの取り組みが結実する。
ドイツのこの英断は、ゲイやレズビアンの人も他の人と同等の権利を持ち、すべての分野において同等な法の保護を受けるべきだという、世界へのメッセージでもある。
アムネスティは、ドイツが、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス(LGBTI)の人びとの権利の保護と実現に向けた取り組みを今後も継続するよう働きかけていく。こうした取り組みには、トランスジェンダーの人びとの性自認を法的に認めること、インターセックスの子どもに対する手術をやめることなども含めるべきである。手術をした身体は元に戻せず、緊急なものではないのに子どもを傷つけるだけである。
アムネスティ国際ニュース
2017年6月30日
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