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イラク:抗議デモ排除に凄まじい暴力

2019年11月 7日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:イラク
トピック:

イラク中央部のカルバラー県の県都カルバラーで10月28日、治安部隊が抗議の座り込みをする市民の排除に乗り出し、催涙ガスや銃器で人びとを排除し、逃げ惑う人びとを四輪駆動車両で追い回した。目撃者や当日の様子を捉えた映像で、当局の驚愕の対応が明らかになった。

目撃者によると、治安当局は、これまでも警棒や催涙ガスなど過剰な力でデモ隊に対応してきたが、28日の対応は、かつてないほど凄まじかったという。

目撃者の1人は、「治安部隊は、逃げるデモ参加者に発砲した。軍車両で追いかけ回し、今にもひき殺しそうだった。子どもたちの悲鳴も聞こえた」と話した。

アル・フセイン病院の医者は、「銃弾やその破片で負傷した人たちが、担ぎ込まれた。昨日は警察が来て、デモに参加した疑いで50人ほどを連行して行った。その中には14才の少年もいた」と話した。

数日前の10月24日は、カルバラー、バグダッドなど各地で大規模デモの第二波が始まった日で、当地の人権団体によると、全土で28日までに少なくとも市民77人が死亡し、3,654人が負傷した。

28日はカルバラーでも、概ね非暴力のデモに対する治安当局の過剰な力の行使があり、少なくとも死者14人、負傷者100人以上を出した。

政府ビル前での抗議デモでは、軍の警告を無視して政府ビルに近づいたデモ参加者が、催涙弾で追い返されていた。

デモ参加者の1人は、「催涙ガスが充満し、将校たちもせき込んだ。軍が立ち去ると一部のデモ参加者は、タイヤの放火や投石を始め、午後8時頃、再び兵士が、銃で威嚇射撃を始めた」と話した。午後11時頃、車両に乗った治安隊員が逃げ惑う市民を追い回し、ひき殺しが起きかねなかったという。市民を恐怖に陥れる当局のこの手法は、27日の抗議デモでも使われたという。

拘束されたデモ参加者の1人は、政府ビル内にある拘置施設の惨状を語った。「壁一面に血のりが付いていた。拘束されている人には、少年もいた。少年の1人は、隊員に顔を蹴られ口から大量に出血していた」

当局は、二度とこのような惨事を起こさないよう、治安部隊を厳しく管理しなければならない。

治安当局は10月初め、デモ隊に暴力を行使することはないと宣言したにもかかわらず、この有様である。

銃器の使用について国際法は、身に危険が差し迫り、他の手段がない場合に限りその使用を認めるとしているが、目撃者によると特に差し迫った状況ではなかったという。

軍当局は、28日の隊員の暴力的対応に対し、第三者機関による捜査を行い、加害者の責任を問わなければならない。

アムネスティはまた、関係当局に対しカルバラーなどの病院であったような恣意的逮捕を即刻やめ、夜間外出禁止措置を解除するよう求めている。

アムネスティ国際ニュース
2019年10月29日

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