- 2019年12月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スロバキア
- トピック:性と生殖の権利
スロバキアの国民議会は、中絶を望む女性に胎児の超音波画像を見ることを強要する法案を否決した。
同法案は、中絶手術を受ける要件として、超音波検査と、胎児の画像を見ること、技術的に可能ならば胎児の心音を聞くことを義務付けるものだ。医療に関する自己決定権とプライバシーを侵害し、女性の品位を傷つけ、汚名と屈辱を与えるものだ。法案が成立していれば、欧州における、中絶制限の悪しき前例になるところだった。
国民議会議員に同案への反対を求め、アムネスティをはじめ30以上の団体が署名した公開書簡を先月、公開した。
議会は、女性のプライバシーと意志を尊重し、女性の権利の後退に歯止めをかけた。
否決は、女性にとっての勝利であり、生殖の権利の勝利だ。国内外で法案に反対の声を上げた女性や人権活動家にとっても勝利である。
声を上げ、行動を起こしたすべての人に感謝したい。
背景情報
議案成立には、全議員150票の過半数70票を必要としたが、59人と大幅に下回った。反対は24人、棄権は40人だった。
アムネスティ国際ニュース
2019年12月5日
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