- 2020年3月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ルワンダ
- トピック:表現の自由
© CYRIL NDEGEYA/AFP via Getty Images
ルワンダ国家警察は、複数の容疑で勾留されていた歌手、キジト・ミヒゴさんの死亡を発表した。
名高いゴスペル・シンガー、ミヒゴさんが亡くなったというニュースは、衝撃的である。
ミヒゴさんは2月14日、ブルンジとの国境に近いニャルグル地区で逮捕された。容疑は、不法出国未遂、「テロリスト」集団への参加、汚職、さらには2018年に釈放された時の釈放条件違反などである。
当局によると、ミヒゴさんは、勾留中に自ら命を絶ったという。
死因について、直ちに中立かつ公正で徹底した捜査が行われなければならない。隠蔽工作は、一切あってはならない。
自殺ではなく、第三者の関わりがあるのではないか、刑務所の慣行や収容状態が、ミヒゴさんの死の直接または間接の原因になったのではないかという疑いも含め、すべての事実関係を捜査によって明らかにすべきである。
背景情報
ミヒゴさんは、以前は与党ルワンダ愛国戦線に近い立場にいたが、2014年4月、ジェノサイドをはじめ、あらゆる暴力の犠牲者に捧げる祈りのゴスペル・ソングを発表したために、逮捕された。
2015年、反政府陰謀、犯罪集団の結成、暗殺計画の謀議等で有罪とされ、実刑10年の判決を受けた。
2018年の大統領恩赦により、月に一度の検察局への出頭と出国にあたっては事前許可の取得を条件に釈放されていた。
アムネスティ国際ニュース
2020年2月17日
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