ザンビア:「自然の摂理に反する性的行為」で起訴されていた2人が無罪に

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2014年7月14日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:性的指向と性自認

「自然の摂理に反する性的行為」で1年以上収監された末、7月3日に自由の身となったムエイぺさんとムビアナさん (C) Private
「自然の摂理に反する性的行為」で1年以上収監された末、7月3日に自由の身となったムエイぺさんとムビアナさん (C) Private

ザンビアの裁判所は7月3日、「自然の摂理に反する性的行為」を行ったとして起訴されていた2人の男性に無罪を言い渡した。

ジェームス•ムエイぺさんとフィリップ•ムビアナさんは同性間の性的行為で罪に問われていたが、判事は検察が容疑事実を明確に証明できなかったとして、無罪を言い渡した。判決は正しかったが、同性間の性的行為を罰すること自体が誤りである。

実際の、あるいは周囲からみた性的指向を理由に、人を投獄することは不当であり、国際法違反である。

2人は、この罪になるはずがない行為で1年以上も収監され、判決を待っていた。実に恐ろしい話である。しかも、彼らは容疑を否認していた。アムネスティは、この2人を終始、良心の囚人とみなしてきた。

同性愛は同国の刑法で犯罪とみなされる。もし2人が有罪判決を受けていれば、最低15年は投獄されていた。

ザンビア政府は、すべての人権を尊重し、擁護する義務を果たし、性的指向や性自認に基づく個人の迫害を止めなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2014年7月3日