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今年の「良心の大使賞」はジョーン・バエズさんとアイ・ウェイウェイさんに

2015年4月10日
[国際事務局発表ニュース]
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ジョーン・バエズさん(C)1965 - Agents - New York: Howard Greenberg Gallery | Los Angeles: Fahey/Klein | San Francisco: Modernism
ジョーン・バエズさん(C)1965 - Agents - New York: Howard Greenberg Gallery | Los Angeles: Fahey/Klein | San Francisco: Modernism

アムネスティ・インターナショナルは、2015年のアムネスティ「良心の大使賞」に、フォーク歌手のジョーン・バエズさんと芸術家のアイ・ウェイウェイさんを選んだ。ジョーン・バエズさんは熱心な活動家としても知られ、中国人のアイ・ウェイウェイさんの作品は世界的に知られている。

授賞式は、2015年5月21日にベルリンで行われる。シンガーソングライターのパティ・スミスさんら数人が列席する予定だ。

「良心の大使賞」は人生や仕事を通じて、人権のための闘いで卓越したリーダーシップを発揮した人物に贈られる。不正義を自分のこととして捉えるよう多くの人を触発してきたことを称えるものだ。ジョーン・バエズさんとアイ・ウェイウェイさんはこの賞にふさわしい。2人はアジアとアメリカだけでなく他の地域でも、多くの人権活動家に影響を与えてきたからだ。

ジョーン・バエズさん:市民権・人権擁護に捧げた人生

ジョーン・バエズさんは、ちょうど50年前、アラバマ州の州都セルマからモンゴメリーに向けた公民権行進で歌を歌った。ハリー・ベラフォンテ(2013年良心の大使賞受賞)、サミー・デイヴィスJr.、ピーター・ポール&マリー、ニーナ・シモンらも一緒だった。

ジョーン・バエズさんは自分の人生の大半を、非暴力・市民権・人権擁護の活動に捧げてきた。マルティン・ルーサー・キング牧師とともに公民権の行進に参加し、死刑制度に反対し、べトナムの平和と人権侵害撲滅で活動し、カリフォルニアの移住農場労働者の権利を擁護し、拷問反対の行進に加わり、ゲイとレズビアンの権利運動を支持した。

1970年代初頭には、サンフランシスコのベイエリア地区でアムネスティのグループ立ち上げを手伝った。さらに1986年、アムネスティ創立25周年記念の「希望への願い」ツアーでアムネスティ支援の歌を歌った。

受賞の知らせを聞いてバエズさんは次のように語った。
「すべての人権侵害と侵害による苦しみは許せない、という原点から始まったアムネスティには強い関心を持ってきました。 たとえわずかでも人権侵害をなくすために取り組み続けることが、共感を呼び、党派を超え、力強い運動となるのです。 私はこのような運動に加われて幸運だったし、今回の受賞を光栄に思います」

反骨の芸術家アイ・ウェイウェイさん

アイ・ウェイウェイさんは世界に名を馳せる芸術家で、中国政府の政策をしばしば批判してきた。絶賛される作品は、しばしば中国の人びとが許される自己表現の権利の限界に挑んだり、自身の獄中体験をテーマにしていた。その言動や作品の多くは、政府が伏せておきたい微妙な問題を取りあげている。

2010年にはアイ・ウェイウェイさんは、環境活動家の譚作人(Tan Zuoren)さんの裁判で弁護側証人として証言する予定だった。しかし、その直前に治安当局に拘束され、手ひどい暴行を受けた。譚作人さんとアイ・ウェイウェイさんは、2008年の四川大地震で亡くなった子ども数千人の名前を調べ、被害の実態を暴こうとしていた。

その後も当局から執拗な嫌がらせを受け、2011年には起訴されることなく81日間拘禁された。経営する会社が、脱税の容疑で告発されたこともある。 現在も当局の監視下に置かれ、出国することができない。

現在カリフォルニア州で開催中の展覧会では、今日の政治囚が置かれた窮状を訴える作品を展示している。

アイ・ウェイウェイさんは作品を通じて、「何人もその自己表現の権利を守られなければならない。社会のために、そして芸術と人間らしさのために」と私たちに訴えている。受賞の知らせに対し、「このような特別な賞を受けるのはとても名誉です。この賞を通じて得た大きな激励と期待に応え続けていきます」とコメントを寄せた。

アムネスティ国際ニュース
2015年3月24日

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