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クリミア:ロシアに徹底弾圧される反ロシア派

2016年12月22日
[国際事務局発表ニュース]
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ロシアは、クリミアを占領し違法に併合して以来、クリミア・タタール人を迫害してきた。アムネスティは、この迫害の状況を調査し、報告書にまとめ、12月15日公表した。

ロシアがクリミア半島を支配してからの2年半の間、クリミア・タタール人などの反ロシア派に対して抑圧的戦術を取ってきた。調査では、この点を注視した。

ロシアのクリミア占領に反対する人々の中でも特に反発が強く、最も団結するグループとして、クリミア・タタール人は、実効支配のロシアに取って格好の攻撃目標となってきた。反対意見を封じ込め、地域市民が例外なく併合の受け入れを明確にさせるための、相次ぐ抑圧である。

それ自体が国際法違反である、クリミアという他国地域に抑圧的な法的枠組みを適用して、タタール人の社会的リーダーや活動家などを告発し、追放してきた。
クリミア・タタール民族会議(メジュリス)もまた、過激派機関とみなされて禁止され、関連組織はすべて非合法とされた。

クリミア併合が、半島のどれほど多くの人々に評判が良いとしても、反ロシア派が多大な犠牲を払っているという事実は覆い隠すことはできない。
メジュリスを非合法機関とする前から、クリミアの事実上の政府とロシア政府は、メジュリスの幹部らを排斥した。
代表のレファト・チュバロフ議長は、クリミアから追放された。

両政府は、メジュリスの活動禁止に続き、クリミアに残る組織幹部、イルミ・ウメロフ副議長などに、その矛先を転じた。

テレビのインタビュー番組で、ウメロフ副議長は、「ロシアはクリミアから出ていくべきだ」と主張した。その後、連邦安全保障局の職員に連行され尋問を受けた。
そして、ロシアの領土主権を脅かしたとして取り調べを受けたと、伝えられた。

数カ月の取り調べ後、精神科施設に収容された。患者は、精神鑑定なる目的で、過酷な環境の閉鎖病棟に置かれる。

ロシアはまた、テロ対策法を適用して、クリミア・タタール民族を弾圧した。
人権擁護活動家、エミール・ユシン・ククさんら9人が逮捕され、非合法の「テロリストグループ」、ヒズブ・タフリールに加わった容疑で起訴される恐れがあった。

ククさんの容疑はもちろん、おそらくは他の人たちの容疑も、事実無根であろう。
これらの事例は、ロシア当局が、クリミア支配に対する批判は微塵も許さないという、冷酷ロシアの徹底ぶりを示す。

国際社会は、ロシアのこの強引なやり方に対抗する手立てをほとんど持たないのかもしれない。しかし、口を封じられている弱者のために、声をあげなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2016年12月15日

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