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グーグルの新サービス 利用者のプライバシー保護に配慮なし

2018年4月26日
[国際事務局発表ニュース]
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グーグルは、アンドロイドのスマホ向けに新たなメッセージサービス「チャット」を開始する。新サービスでは、エンドツーエンドの暗号化(発信元で暗号化して受信先で解読する技術)が導入されていない。送信メッセージが暗号化されないため、利用者の個人情報の安全は確保されない。その結果、悪意のある当局や個人がアンドロイドユーザーの通信内容を容易に入手することができる。

元CIA職員エドワード・スノーデンさんの告発で当局による個人情報の収集が明るみに出た後、通信情報の暗号化はメッセージアプリを使用する人びとの個人情報の保護には不可欠だとの認識が広まった。暗号化されない「チャット」の導入により、グーグルは顧客の人権を著しく軽視しているということが言える。

時代に逆行するような新サービスで、グーグルは、エンドツーエンド暗号化を取り入れたアップルやフェイスブックなどの競合他社から後れを取るだけではない。同社のオンラインメッセージの取り組み自体の後退も招く。グーグルのメッセージアプリ「Allo」では、ユーザーがエンドツーエンド暗号化を選べる機能があったが、今後「Allo」への投資を中断するという。

最近フェイスブックの個人情報が大量に流出する事態が発生したばかりだけに、今回のグーグルの判断は、問題であるばかりか、個人情報の保護をめぐる昨今の動きから逸脱しているといえよう。

アンドロイドユーザーが、個人情報を危険にさらすグーグルの新チャットサービスに切り替える理由が見つからない。グーグルは、方針を見直し、顧客の個人情報の保護に配慮したサービスを提供すべきである。

背景

「チャット」でのテキストのやり取りは、インターネット経由ではなく、SMS(ショートメッセージサービス)のテキストメッセージと同様、携帯電話回線経由で送られるようになる。グーグルの広報担当者は、ITメディアの「ザ・バージ」に寄稿して、新サービスはエンドツーエンド暗号化をせず、また、現在のメッセージアプリAlloに対する投資を中断すると述べた。

アムネスティは、通信内容のプライバシーを保つために、エンドツーエンド暗号化は、携帯電話会社に求められる最低限の義務だと考える。2016年、アムネスティは、メッセージアプリ上の個人の情報と表現の自由を保護するために暗号化に取り組んでいる11社を順位付けした。グーグルは4位だった。その主な理由は、暗号化を導入した2つのメッセージアプリ、Duo とAlloを開始したことだった。

アムネスティ国際ニュース
2018年4月20日

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