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ボツワナ:ナミビア難民が強制送還の危機

2018年7月20日
[国際事務局発表ニュース]
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ボツワナのドゥクウィ難民キャンプのナミビア難民は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から食糧配給や医療などのサービスを打ち切ると言われ、抜き差しならない状況に追い込まれている。ボツワナ政府は、難民に自主的な帰還を呼びかけていたが、その期限が7月11日だった。

ボツワナ当局は、ナミビア・カプリビ地区からの難民を、今もなお、深刻な人権侵害を受ける可能性があるのならば、強制的に送還してはならない。

同キャンプには過去20年もの間、ナミビア難民が生活してきた。現在は、母国に住んだことがない少なくとも400人の子どもたちを含む900人を超える人たちが暮らす。

ボツワナ政府が、人権侵害を受けるおそれがある国に難民を強制送還すれば、国際的および自国の法的義務に違反することになり、大きな問題だ。

ボツワナが、難民を本国に送還するのは、今回が初めてではない。

2015年、同国政府は、ナミビア難民の難民資格の取り消しを発表した。不服申し立てがあり、2016年1月末、高等裁判所は、結審までは、難民の送還を禁止する命令を出した。翌々月の3月、同裁判所は、「司法・国防省は帰還者の身の安全を確保する義務がある」として、この申し立てを支持する裁定を下した。

アムネスティは、この6月、ボツワナを訪れ、数名の難民に話を聞いた。

彼らは、「政府に難民資格を取り上げられて母国への帰国を選んだとしても、何の支援を受けるわけでもない」と募る不安を訴えた。

将来への不安

ボツワナにいても自分たちの行く末には大きな不安があるという。「今の状況はこわい。自分たちがどうなるのか、わからない。子どもたちは、学校に行けなくなる。子どものほとんど全員がここで生まれた。生まれながらのボツワナ人だ」

別の難民は、「自分たちを見捨てた」とボツワナ政府を激しく非難した。「彼らは、自分たちに無理強いしている。行き場所などどこにもないのに」

アムネスティが把握した別の16人は、最初にナミビアから逃れてきた人たちで、今回難民資格を奪われたが、帰国するにもナミビアから帰国許可を受けていない。そのため、今、ナミビアに戻れば、不法入国で拘束され、先行きどうなるかはわからない。その結果、無国籍状態や家族離散に陥ることが懸念される。

ボツワナは、自国領土で生活するすべての人の人権を保護する義務がある。行き場のない人たちを無視することはできない。ナミビアへの帰国を選択した人たちに対しても、その尊厳と身の安全を保障しなければならない。

背景情報

1998年に、ナミビア政府と分離独立を主張するカプリビ解放軍(CLA)との間で、緊張が高まった。政府は非常事態を宣言し、攻撃への関与、解放軍への共感行為・支援などの容疑で、300人以上を拘束した。以来、多数の人たちが、迫害や暴力をおそれ、隣国のボツワナに逃れた。彼らはそこで、ほぼ20年間生活してきた。難民の多くは、すでに帰国したが、現在も900人以上が留まっている。

アムネスティ国際ニュース
2018年7月11日

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