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パキスタン:ウイグル人を中国へ強制送還してはならない

2007年6月22日
国・地域:パキスタン
トピック:先住民族/少数民族
中国とパキスタンの2国間協議に先立ち、アムネスティ・インターナショナルは、氏名が公表されていないウイグル人22名を中国へ強制送還しないよう、パキスタン政府に要請する。強制送還されれば深刻な人権侵害を受ける恐れがある。

報道によると中国政府は、パキスタン国内の部族地域内のどこかに隠れていると言われているウイグル人22名を探し出して引き渡すよう、パキスタン政府に要請しているという。パキスタン内相アフタブ・アーマド・カーン・シェルパオは、2007年6月25日に北京で開かれるパキスタン・中国テロ対策共同作業部会の会合で、中国政府関係者とこの件について協議する予定である。

逮捕および国外退去の危険性があるウイグル人22名は、東トルキスタン・イスラム運動のメンバーであるとされ、中国当局は中国北西部の新疆ウイグル自治区(XUAR)とパキスタンを拠点とする武装分離独立派であるとしている。中国が繰り返し働きかけた結果、米国と国連は2002年に同組織を「テロリスト組織」に指定した。この決定の根拠となった証拠は、未だに不明瞭である。

中国が「分離独立、テロ、または違法宗教活動」と呼ぶ活動への関与が疑われているウイグル人は、中国に強制送還された場合、不公正な裁判や拷問、処刑など深刻な人権侵害を受ける危険があると、アムネスティは危惧している。

「中国は依然として、民族主義運動を平和に行っているウイグル人と暴力に訴えているウイグル人とをほとんど区別することなく、『分離独立派』あるいは『テロリスト』と決めつけている。彼らの容疑が何であれ、中国に強制送還された場合の危険は重大である」と、アムネスティのティム・パリット・アジア太平洋部副部長は語った。

最近では、難民認定を受けてカナダに定住したウイグル人のフセイン・デリル氏が、2006年6月にウズベキスタンから中国に強制送還されて新疆ウイグル自治区で裁判にかけられた。フセイン・デリルによると、中国に送還された後、食事や睡眠を取らせてもらえないなどの拷問を受け、「自白書」に署名しないと死刑にすると脅されたという。カナダ領事館や自分が選任した弁護士への連絡も許されず、2007年4月に終身刑を受けた。

別のウイグル人のイスマイル・セメド氏は、「母国の分裂を試みた」罪や、銃火器と爆発物の所持に関する罪で死刑判決を受け、2007年2月8日に新疆で処刑された。同氏がパキスタンから中国に強制送還されたのは2003年である。

アムネスティは、いかなる人についても、拷問や死刑など深刻な人権侵害にさらされる危険がある国に強制送還することに反対する。国際法上、国家は、何人であろうと拷問その他の虐待の危険のある国に追放、送還、引き渡しを行わないという義務を負う(ノン・ルフールマンの原則)。そのことを、アムネスティはパキスタン当局に対し指摘する。この義務は、国際人権条約に署名したか否かにかかわらず、全ての国家に適用され、自発的でないあらゆる形態の移送に適用される。この義務はまた、絶対的であり、戦争や国家の緊急事態などの状況、あるいは当事者にかけられた犯罪容疑や当事者が引き起こすとされる危険などの個人的要因にかかわらず、例外はない。

AI Index: ASA 17/034/2007
2007年6月22日

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