ミャンマー(ビルマ):安保理は具体的行動を重視すべき

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2007年10月11日
国・地域:ミャンマー(ビルマ)
トピック:危機にある個人
アムネスティ・インターナショナルは、国連安全保障理事会が本日発表したビルマ(ミャンマー)に 関する声明で、平和的抗議行動に対する暴力的鎮圧に「強い遺憾」を表明したことを歓迎する。安保理声明はさらに、政治囚をはじめとする被拘禁者全員の早期釈放の重要性を強調している。

「当然ながら、アムネスティとしては、安保理がもっと強い態度を示しアウンサンスーチー氏ら良心の囚人の即時無条件釈放を要求することを望んではいた。安保理が求める『真の対話』と『国民的和解』を進めるためには、彼らの釈放が不可欠であることは言うまでもない。さらに、関連する重大な人権侵害に対する説明責任にも重点を置くべきだった」。アムネスティのアイリーン・カーン事務総長はこのように述べた。

「しかし、今回の声明は安保理がビルマに関して出した初めての公式声明である。声明は重大な人権問題を取り上げており、人権理事会がこのほど初めて採択した決議を歓迎している」。

「軍事政権は抗議行動に関わったとされる人々の『魔女狩り』を続けているとの新たな報告がビルマから寄せられている。これはビルマ軍政が国連に対して行った公約に明らかに反する」。

「安保理は、具体的に行動し実際に結果を出すことを求めた。アムネスティが安保理に求めるのは、引き続き人権状況を詳細かつ頻繁に視察するだけでなく、進展に向けての明確なタイムテーブルと評価基準を設けることである。安保理の要請が、平和的抗議行動に参加して最近拘禁された何千人もの人びと、およびアウンサンスーチー氏ら長期にわたって拘禁されている良心の囚人の即時釈放につながるかどうかが、最初の試金石となる。また、軍事政権が今、国連の人権問題専門家セルジオ・ピニェイロ氏の入国を、人権理事会の要望通りに妨害せず速やかに許可するか否かも、問われるところである」カーン事務総長はそのように述べた。 

アムネスティは安保理に対し、ビルマへの包括的かつ義務的な武器禁輸措置を即時発動することを求めた。さらに、同国への主要な武器供給国である中国、インド、ロシア、セルビア、ウクライナおよびASEAN諸国に対し、軍用および治安維持のための装備品の供給を禁止するよう求めた。 

*詳細については以下にお問い合わせください。

アムネスティ国連代表部(ニューヨーク)
 Yvonne Terlingen  +1 212 867 8878 携帯:+1 917 406 1185
アムネスティ・インターナショナル(ロンドン)
 Rosie Ollier  +44 7904 398285

AI Index: ASA 16/026/2007
2007年10月11日

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*以下からビルマの様子を記録したビデオがご覧いただけます。

ビデオ:ビルマにおける弾圧とアムネスティのレスポンス
ビデオ:ビルマでの抗議行動の様子

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