- 2008年1月29日
- 国・地域:アフガニスタン
- トピック:死刑廃止
「アムネスティはとくに、良心の囚人であるパルウィズ・カムバクシュが、表現の自由の権利を平和的に行使したために死刑判決を受けたことを憂慮している。また、彼は弁護人との接見も許されず、裁判は非公開であった」とアムネスティのアジア太平洋部長キャサリン・バーバーは語った。
アムネスティが入手した情報によると、パルウィズ・カムバクシュは、公正な裁判の国際基準に明らかに違反した裁判の結果、2008年1月22日に死刑判決を受けた。公正な裁判の国際基準は、アフガニスタンも条約締結国である自由権規約、および1984年の「死刑に直面する者の権利の保護を確保する保障規定」(国連経済社会理事会で採択され、国連総会で承認された)に明記されている。
アムネスティは、死刑の適用は生きる権利、および残虐、非人道的又は品位を傷つける取り扱いあるいは刑罰を受けない権利に対する侵害であるとして、すべての死刑に反対している。
全世界的に死刑の執行停止を求める決議が2007年12月18日に国連総会で採択されたにも関わらず、今回の判決が宣告された。その時点で、135カ国が死刑を法律上または事実上廃止していた。
「アムネスティは、パルウィズ・カムバクシュさんに対する死刑判決を非難するとともに、カルザイ大統領がその権限を行使して判決を減刑し良心の囚人である彼を釈放するよう要請する」とキャサリン・バーバーは述べた。
アムネスティはアフガニスタン政府に対し、全世界的に死刑の執行停止を求める国連総会決議が12月に採択された流れに沿って、再び死刑執行停止措置をとり、同国における死刑の全面的廃止への第一歩とすることを要請する。
アムネスティ発表国際ニュース
AI Index: ASA11/001/2008
2008年1月29日
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