- 2012年10月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:危機にある個人
釈放されたパンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー、エカテリーナ・サムツェビッチさん
モスクワ市裁は10月10日、フェミニストのパンクグループ、プッシー・ライオットのメンバー3人に対する控訴審で判決を下した。エカテリーナ・サ ムツェビッチを執行猶予で釈放する一方、マリア・アリョーヒナとナジェージダ・トロコンニコワの実刑判決を支持した。これは、3人に対する公正な司法判断 としては、まったく中途半端である。
3人は今年2月、モスクワのロシア正教会でゲリラ演奏をして「宗教的嫌悪によるフーリガン行為」で起訴され、8月に拘禁2年の実刑判決を受けていた。
3人の女性の不当な勾留を短縮する決定は、いかなるものでも歓迎である。しかし、だまされてはいけない。今回の判決は、公正とは言えない。政府はここ数か月の間に、表現の自由に対する数多くの規制を行ってきた。ロシアの司法は、その規制に触れる人たちに充分な保護を提供していない。今回の判決も同様であった。
アムネスティ国際配信ニュース
2012年10月10日
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