- 2014年12月17日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:パキスタン
- トピック:
犠牲者のほとんどが、学校に通う子どもだった。(C)AFP/Getty Images
パキスタン北西部のペシャワルで12月16日、タリバン武装グループが学校内に侵入し、生徒や先生に向けて銃を乱射、126人以上を殺害した。そのほとんどが子どもだった。このあまりに卑劣な行為は、近年で最もショッキングな事件である。
子どもを狙ったのは言語道断である。このような悲劇が起こる危険性を最小限にするためにも、パキスタン政府は、北西部の市民を武装勢力から守る手だてを講じることが急務だ。
タリバンの報道担当者は、近隣の北ワズィーリスターンでの最近のパキスタン軍作戦でタリバン兵数百人が殺されたことへの報復だと語った。狙われた学校は駐屯地の近くで軍が運営するもので、犠牲になった生徒には軍関係者の子どもも含まれていた。
タリバンはこれまで何度も子どもを狙ってきた。2010年以降はスクールバス襲撃事件が4件以上あり、その1つがノーベル平和賞を受賞したマララさんが乗った2012年のバス襲撃だった。学校への襲撃も、今年に入ってから少なくとも3件あり、1人が犠牲になっている。しかし、今回はこれまでと比較にならない冷酷な襲撃である。
アムネスティ国際ニュース
2014年12月16日
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