フランス:新聞社襲撃 表現の自由に影

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2015年1月 8日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:フランス
トピック:

銃を持った複数の男に襲撃され、少なくとも12人が死亡し、数人が重軽傷を負った。 © Antoine Antoniol/Getty Images
銃を持った複数の男に襲撃され、少なくとも12人が死亡し、数人が重軽傷を負った。 © Antoine Antoniol/Getty Images

1月7日、パリにある週刊新聞シャルリー・エブドの事務所が銃を持った複数の男に襲撃され、少なくとも12人が死亡し、数人が重軽傷を負った。覆面をした男たちは警察との銃撃戦の末、現場から逃走した。

多数の死者を出したこの襲撃は、表現の自由と、自由で活発な報道への恐るべき挑戦である。

表現の自由を封じるために記者を殺害し、恐怖を植え付けるこの行為は、最大限の非難に値する。当局は、必ず加害者全員の身柄を拘束し、公正な裁きを受けさせるようにすべきである。また、脅迫を受ける記者がいれば身辺を警護し、暴力を恐れずに職務を果せるようにすべきである。

シャルリー・エブドは、これまでもイスラム教を中傷するような漫画を掲載して物議を呼んできた。アムネスティは、無礼な、あるいは不快感を与えるものであっても、表現の自由は適用されるものと考える。

襲撃を受けて、フランス政府は治安対策会議を開く予定で、テロ警戒レベルを最高度に上げた。

アムネスティは、今後も事件の動向や政府の対応を注視していく。

アムネスティ国際ニュース 2014年1月7日

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