- 2018年1月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:先住民族/少数民族
ラカイン州マングローでロヒンギャの人たち10人を殺害し、集団墓地に埋葬したことを、軍が認めた。
ロヒンギャに対する蛮行をこれまで一切否定してきた軍としては、劇的な変化である。しかし、今回公表した殺害は、氷山の一角に過ぎない。
治安部隊は、ロヒンギャに対する民族浄化の目的で、幾多の残虐な行動を重ねてきた。老若男女を問わず殺害し、女性を強かんし性的虐待を加え、村を焼き討ちし、65万5000人の難民を生んだ。
アムネスティが入手したラカイン州インディ村を撮影した衛星画像を見ると、ロヒンギャの人たちの村は、焼き尽くされ、ロヒンギャ以外の村は、焼かれていないことがよくわかる。長年続いてきた国を挙げてのロヒンギャ差別を如実に示している。
この民族浄化による被害の全貌を明らかにするには、国連の事実究明ミッションなどの独立した監視者が、国内、特にラカイン州内を制約なく移動し、調査できるようにすることが大前提となる。
アムネスティ国際ニュース
2018年1月10日
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