- 2018年1月27日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:
ロシアの人権NGOメモリアルが執拗な暴力にさらされている。
1月16日の夜には、北コーカサスのイングーシ共和国にある事務所が放火され、室内が丸焦げになった。当局は、この悪質な放火事件を徹底的に捜査し、加害者を裁き、メモリアルが安心して活動できるよう対応すべきである。
コーカサス地方では、人権のために闘っている人たちへの嫌がらせや脅し、脅迫がまん延しており、今回含め、こうした事件を罰せずに放置すれば、事態は悪化する。
ロシア当局は長年、人権弾圧に関わる問題で率直に発言してきたメモリアルを厄介な存在だとして、口を封じようとしてきた。1月9日にはチェチェン事務所の代表オユ・ティティエフさんが、身に覚えのない薬物所持の疑いで拘束され、取り調べを受けた。放火事件の捜査をないがしろにするようなことがあれば、当局の関与を疑われるであろう。
アムネスティ国際ニュース
2018年1月17日
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