- 2018年11月 2日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:モザンビーク
- トピック:
10月10日に行われた地方選挙でナンプラ州の州都ナカラ・ポルトとナンプラの2都市で、与党のモザンビーク解放戦線が敗北した。
その敗因の矛先が、選挙監視や選挙結果の速報をしていた市民団体らに向けられ、団体幹部らがが、何者かから電話やメールで脅迫を受けた。
脅迫の対象となったのは、ジャーナリストや聖職者、市民団体幹部ら少なくとも8人だ。彼らは、投票所で投票行動や開票作業などを監視し、その場から選挙結果を速報していた。8人は、選挙の翌日から「選挙監視は、現政権の打倒を目論む勢力への加担だ」などという批判と殺害をほのめかす脅迫を、電話やメールで受けた。
政権を批判する人や最大野党のモザンビーク民族抵抗運動との関わりを疑われた人たちに対する魔女狩りである。
ジャーナリストや市民団体幹部らが受け取った不穏なメッセージは、市民としての当然の権利を行使したことへの警告と思われる。
当局は、一連の脅迫行為に対して、徹底的で実効性ある捜査を行い、加害者を裁判にかけるべきだ。
来年には総選挙、それ以降も選挙がある。公正な選挙を実施する上で、生命権および結社と表現の自由の権利が充分に尊重され、保護されることが市民にとって不可欠だ。
アムネスティ国際ニュース
2018年10月17日
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