- 2019年1月17日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:性的指向と性自認
ロシア南部のチェチェンで、当局によるゲイ・レズビアンの人びとへの弾圧が、再び激しくなっている。昨年12月初旬以降に少なくとも2人が暴行を受けて殺害された。
チェチェンでLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人びとを支援するNGOが確認した情報によると、アルグン市の自治体施設におよそ40人が拘束され、危害を加えられるおそれがある。出国できないようにパスポートを取り上げられた人もいるという。
2017年、チェチェンでは大勢のゲイ男性が拉致・拘束された。警察は他の同性愛者の名を聞きだすために彼らに拷問や暴行を加え、死者も出たという。被害者の多くは、今もトラウマに苦しめられている。
欧州安保協力機構は昨年12月21日、当時の弾圧事件を調査した報告書を公表した。報告書は、ロシアが調査への協力や対応を拒否したことにも触れた。捜査はいまだ行われず、誰一人として残虐行為の責任を問われていない。
増長したチェチェン当局は、同性愛者への迫害を再び始めた。ロシア政府が自分たちを守り、暴力事件への関与を否定してくれると考えているからだ。
国際社会は、チェチェンのゲイ・レズビアンの人びとを守るための行動を直ちに起こし、ロシア当局に対し、チェチェン当局による卑劣な犯罪を捜査するよう圧力をかけるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2019年1月14日
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