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ウクライナ:ロマ襲撃から1年 遠い正義

2019年4月21日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウクライナ
トピック:先住民族/少数民族

少数民族ロマの人たちへの激しい憎悪と差別を打ち出す極右グループが、ロマを襲撃するという事件が昨年4月21日、キエフのリサホラ公園であった。ナイフやハンマーを手に老若男女に襲いかかり、ロマが暮らすテントに火を放った。

事件後、当局高官は、犯行を強く非難し、捜査と被害者対応に全力を尽くすと約束した。しかし、それから1年、いまだ1人も処罰されていない。捜査はおざなりで、被害者の支援もほとんどない。

襲撃後、実行犯とみられる複数の人物が、ネット上で自分たちが取った行動を吹聴していた。その1人は、自身のフェイスブックに犯行声明を出した。その人物は、昨年7月に逮捕されたが、警察の手続きに問題があったとして裁判所命令で釈放された。検察の不服申し立ては、その審理が6回も延期され、裁判所の判断は下りていない。この人物以外では、犯人の特定も逮捕にも至っていない。

ウクライナでは、ロマの人たちに対する憎悪襲撃事件がますます凶悪化し、昨年は少なくとも2人が殺害された。一方、犯人は逮捕・勾留されても、裁判が進まない。この種の犯行には、激しい差別意識が根底にある。その前提が公正な裁判と判決に不可欠だが、現実はそうなっていない。また、被害者の補償も必要である。

背景情報

ウクライナでは、昨年4月の襲撃に続いて、6月にも、別のロマのキャンプで襲撃があり、死者1人、負傷者4人を出した。7月にも、ウクライナ西部のザカルパッチャ州でロマの女性が、何者かに襲われ殺害された。

この2年間、憎悪にもとづく犯罪が増えている。当局の対応には一貫性がなく、ロマ、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)、女性の権利活動家などに対する暴力の加害者は、ほとんど野放し状態にある。

アムネスティ国際ニュース
2019年4月16日

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