- 2019年8月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:
モスクワで8月3日にあった抗議デモで、590人以上が拘束され、10人以上が集団的騒乱の容疑を受けた。
この数週間、市当局が、9月の市議選への野党候補らの立候補を拒んだことなどに抗議するデモや集会が頻発している。
当局は、デモ参加者の拘束に、市の許可を受けていないことを理由にあげ、警察は、抗議参加者に容赦なく棍棒を振りかざし、根こそぎ排除し、集団的騒乱の容疑で拘束した。
7月27日のデモでは、およそ1,400人が拘束されたが、現地にいた複数のアムネスティ調査員によると、警察が強制排除に乗り出すまで、集会はいたって穏やかだった。
集会の自由の権利の侵害と事実無根の容疑は、現ロシア政権の人権無視と批判的市民に対する弾圧姿勢の表れである。一方、市民はこの数週間、当局の弾圧をものともせず、街頭に出て抗議の声をあげてきた。
アムネスティはロシア当局に対して、同国の義務である人権保護と憲法の尊重、また集会の自由の権利の尊重と促進を求める。事実無根の騒乱容疑を取り下げ、拘束されているデモ参加者全員を釈放しなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2019年8月3日
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