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ギリシャ:失政が生んだ難民の火災死

2019年10月 4日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ギリシャ
トピック:難民と移民

9月29日、ギリシャのレスボス島にあるモリア難民キャンプで、火災により女性1人が亡くなった。

キャンプは過密状態で、危険と隣り合わせの状況にある。しかし、ギリシャとEUは、エーゲ海諸島の難民が直面する問題を放置してきた。今回の火災による犠牲は、起こるべくして起こったと言える。

犠牲者を出した難民キャンプには、定員3千人を大幅に上回る12,000人以上が収容されている。これまでも、何度か火災が発生し、犠牲者を出してきた。9月だけでも3人が亡くなった。当局の無策が、新たな悲劇を生んだと言える。

2016年3月に鳴り物入りで成立したEU・トルコ協定だが、その後の難民状況は悪化する一方である。同協定は、エーゲ海諸島に留まることを強いられた難民の尊厳を無視し、彼らの権利を踏みにじってきた。

ギリシャは、今回の火災の被災者を速やかに安全な場所に避難させるなどの対応を取るとともに、難民を施設が整ったギリシャ本土への移送を急がなければならない。

他のEU各国も、第三国定住の受け入れなどで支援するべきだ。

背景情報

この数週間、エーゲ海諸島の難民をめぐる状況は悪化の一途をたどり、島々にいる3万人を超える難民の不安は募るばかりだ。

過密状況は、EU・トルコ協定締結以降最悪で、レスボス島とサモス島では、それぞれの定員の4倍と8倍に達する。過密問題は、子どもたちにとって特に深刻だ。

9月初め、ギリシャは、島々から大陸への難民搬送を開始した。ギリシャ政府の発表では、10月末までに3,000人を送り出す計画だという。しかし、搬送はこれまでのところ、その場しのぎの域を出ない。

エーゲ海諸島に新たに到着する難民は、7月以降も増え続け、9月下旬の1週間だけでも3、000人を超えた。新規の難民を島々に留め置く方針は変わっていない。

4年前にEU・トルコ協定が施行されて以来、難民が置かれてきた状況には先行きが見えない、非人道的な状況を解消する上で、ギリシャやEUの対応は、あまりにお粗末だ。

アムネスティ国際ニュース
2019年9月30日

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