- 2020年2月19日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:
(C) Alexander Shcherbak/TASS
ロシア当局は、中央ロシア・ペンザで捏造されたテロ容疑で裁判にかけられている若者7人を即座に釈放し、容疑を取り下げるべきだ。
被告人7人は、ほぼ全員が左翼の活動家で、「ネットワーク」と呼ばれるテロ組織に関わったとして、テロ組織の結成・参加や、不法な武器所持、薬物所持などの容疑で罪に問われている。有罪なら、最大で懲役18年の刑を受ける。
しかし、このテロ組織は実在せず、治安当局が、活動家の口を封じるために作り出した架空の産物である。
被告人は、自白は拷問で強要されたもので、また証拠も事実と矛盾していると主張している。裁判は、まやかしである。
裁判でも、「ネットワーク」と呼ばれる犯罪組織が存在しないことは明らかになっている。
実在するとみられる「ネットワーク」は、エアソフト(エアソフト・ガンを使ったサバイバル・ゲーム)に興味を持つ若者の集まりであり、彼らをテロ関連活動に結び付ける証拠は、何もない。
これまでも治安当局は、国に敵対的な政治活動をする若者を標的に、その権力を乱用してきた。
当局は、拷問の疑惑を捜査し、青年たちを釈放し、批判意見を封じるまやかしの起訴を取り下げなければならない。
背景情報
この裁判に関連して、別の被告人2人が、サンクトペテルブルクで裁判中だ。
アムネスティ国際ニュース
2020年2月7日
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