ハンガリー:新法 トランスジェンダーの権利を否定

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2020年6月 2日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ハンガリー
トピック:性的指向と性自認

(C) Getty Images
(C) Getty Images

ハンガリー議会は5月19日、トランスジェンダーやインターセックスの人たちの法的な性別変更を否定する法案を可決した。

新法では出生時に性別の届出を義務付けており、一旦登録された性別を後に変更することは認められない。身分証明の公的書類には出生時の性別が生涯つきまとうことになり、トランスジェンダー、インターセックスの人たちにとって、自らの性自認に従って性別を変えられないことを意味する。

LGBTI(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス)の人たちにとって、不寛容な社会の再来である。彼らへの差別や敵意が、一層激しくなるおそれがあり、同法は、国内外からも激しい批判を受けている。

国内人権機関(人権オンブズマン)は、直ちに憲法裁判所に問題とされる条項の削除を求めるべきである。

すべての人が自認する性を法的に認められるべきであり、また、名前の変更、性別変更は、公的書類に反映されるべきである。

アムネスティ国際ニュース
2020年5月19日

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