ロシア連邦:目に余る弾圧で拘束される抗議市民

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2021年2月 3日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ロシア連邦
トピック:

(C) avtozaklive/Telegram
(C) avtozaklive/Telegram

ロシアに帰国直後に拘束された反政権活動家アレクセイ・ナワリヌイさんの釈放を求める抗議デモが1月31日、モスクワやペテルブルグなどの各都市であった。このデモで、少なくとも4,000人が当局に拘束され、それまでの1週間で拘束された人数は、8,000人を超えた。モスクワでは、拘束者の収容施設が不足し、非正規入国者用施設も使われるという異常事態になっている。

ロシア政権は、市民が求める人権を抑え付け、自由と変化を求める声を封じることに必死だ。政府批判をすべて封じ込めようとするのは、徒労でしかない。政権は、大勢の市民にとって集会と表現の自由の権利がどれだけの意味があるかを認識し、彼らが報復を恐れることなく自由に意見を表明できるようにすべきだ。

平和的な抗議活動に参加して不当に拘束された人すべてを、当局は即時無条件に釈放しなければならない。また、違法な力を行使した警官の行為を直ちに調査すべきだ。そして、違法な力の行使をやめ、集会と表現の自由の権利を尊重し、市民の人権を守るという本来の義務を果たすべきだ。

背景情報

今回の抗議市民の大量拘束の前にも、ナワリヌイさんを支持する関係者多数が、でっち上げの容疑で拘束された。ナワリヌイさんが創設した「反汚職基金」の関係者、ナワリヌイさんの弟や選挙本部長、パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー、医師団体の幹部らだ。彼らは、刑法の衛生・疫学基準に違反したとして逮捕され、少なくとも3月23日まで勾留される。

アムネスティ国際ニュース
2021年1月31日

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