ロシア連邦:法を悪用してLGBTI団体を「過激主義」だと禁止する動き

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2026年2月 7日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ロシア連邦
トピック:性的指向と性自認

ロシア司法省は、2つの主要なLGBTI団体を「過激主義」だとして禁止しようとしている。標的にされたのはロシアLGBTネットワークとサンクトペテルブルク拠点の団体Vykhod(カミングアウトの意味)だ。

この動きは「過激主義」に関連するあいまいな諸法を悪用し、人権活動を犯罪化し、独立した市民社会を排除し、国家が認めた筋道に合わないアイデンティティを持つ人びとを威嚇するものだ。また、ロシア政府が異論や平等、非差別、人間の尊厳を攻撃する中、同性愛嫌悪を正当化し武器化する手の込んだ策略を反映している。「伝統的価値観の保護」を口実にしたこの方針は、社会に亀裂を生み、LGBTIの人びとを貶めるもので、多くの人に現実的な害をもたらしている。

ロシア当局は直ちにLGBTIの人びとに対する悪意に満ちた弾圧をやめ、LGBTI団体や人権活動家を貶め、迫害しようとするあらゆる試みに終止符を打ち、性的指向や性自認に関係なく、誰もが差別を恐れずに結社の自由と表現の自由を行使できることを保証すべきである。

背景情報

2月2日、サンクトペテルブルク裁判所合同報道サービスは、司法省が2つの主要LGBTI団体を「過激派組織」と指定し禁止を求める訴訟を提起したと発表した。サンクトペテルブルク市裁判所は両事件を2月24日に審理する。訴訟には「秘密文書」が含まれるとして、審理は非公開で行われる。

2023年11月、ロシア最高裁判所は定義されていない「国際LGBT運動」を「過激主義」だと認定した。これを受けてレインボーフラッグやLGBTIの権利に関連するシンボルを掲げた個人に対する逮捕、拘束、罰金の波が起きた。2025年11月、司法省サマラ地方支部は、地元のLGBTI団体 Iridaを「過激派」と認定するよう訴訟を起こした。前年には代表のアルチョム・フォーキンさんが「過激派」や「外国エージェント」に関連した法律で当局の標的にされていた。

アムネスティ国際ニュース
2026年2月4日

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