- 2021年2月 4日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:
© Stringer/Anadolu Agency via Getty Images
アウンサンスーチーさんが自宅に無線機を所持していたとして輸出入法違反で訴追された。この訴追が確かであるとすれば、軍が魔女狩りに乗り出す口実探しに躍起になっており、楯突く者に恐怖を植え付けようとしていることを示している。
2月3日に与党・国民民主連盟(NLD)の報道官が記者団に語ったところによれば、党首アウンサンスーチーさんは違法に輸入された無線機の所持で起訴された。有罪となれば最高で禁錮3年が科される可能性がある。勾留は2月15日まで続く。
またウィンミン大統領も、自然災害管理法第25条に定められた新型コロナウイルス危機下の選挙運動ガイドライン違反の容疑で訴追されたと報じられている。こちらも有罪の場合は最高で3年の禁錮刑が科される。
当局は、アウンサンスーチーさんはじめクーデター以来、恣意的に拘束されている数十人の他の人びとに対するでっち上げの容疑を取り下げ、彼らを直ちに釈放すべきである。
背景情報
2月1日以来、軍は総司令官ミンアウンフライン将軍の権限で非常事態を課し、選挙で選ばれた数多くの文官、政治家、政治活動家、人権活動家を拘束してきた。
アムネスティは2018年の報告書でミンアウンフライン総司令官を、国軍によるロヒンギャの人びとへの人道に対する罪の主導者の1人として名指し、責任追及を求めた。ラカイン州北部のロヒンギャの村々では、殺人、強かん、拷問、焼き討ちなどの暴力や襲撃が繰り広げられたが、これらは、国軍の一部の部隊や兵士による単独の仕業ではなく、上層部の指示に基づく、周到に計画された極めて組織的なものだった。
2018年のミャンマーに関する国連の事実調査団も、大量虐殺、人道に対する罪、戦争犯罪の罪でミンアウンフライン司令官を調査し、起訴するよう求めた。
アムネスティ国際ニュース
2021年2月4日
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