- 2021年3月 5日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ミャンマー(ビルマ)
- トピック:
(C) Getty Images
報道によれば2月28日、国軍によるクーデターに抗議する市民デモに対し警察・治安部隊が武力で応じ、18人が死亡、多数が負傷した。
市民がデモに参加し、平和的な手段で国や軍を批判するのは当然の権利だ。法執行機関がすべきことは、警察であれ軍であれ、市民が平和的に抗議する権利を認め、その権利を保護することだ。治安部隊が、デモ参加者に危害を加えたり、殺傷力のある武器を使用してはならない。平和的デモを規制するのであれば、合法的であり、目的に対して相当かつ必要な措置でなければならない。
治安部隊は、平和的なデモ参加者に向けた無用な武力の行使を直ちにやめ、不当に拘束した市民全員を解放しなければならない。
背景情報
国軍がクーデターを起こした2月1日から、ミャンマー市民は、各地で抗議の声を上げたが、いずれの抗議も極めて穏やかだった。
国連人権理事会が設置したミャンマーに関する事実調査団は、今回クーデターで実権を握ったミンアウンライン国軍最高司令官はじめ国軍幹部を、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイド(大量虐殺)などの罪で捜査・起訴するよう求めたことがあった。
アムネスティ国際ニュース
2021年3月1日
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