アフガニスタン:「人権擁護」を掲げるタリバン 言葉とは裏腹な抑圧

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2021年9月15日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:アフガニスタン
トピック:

抗議デモが全土に広がる中、タリバンは、参加者やデモを取材する記者らに、威嚇射撃や暴行など不当な力を行使している。

市民の人権を尊重すると繰り返すタリバンだが、その言葉とは裏腹に、現実には、抗議が行われているいずれの都市でも見られるのは、タリバン戦闘員による市民への暴力だ。

複数のメディアによると、過去2日間にカブールなど3都市であった平和的抗議に対し、タリバンの戦闘員は、威嚇射撃で空に向けて撃つなどして、デモを解散させた。複数の女性は、ムチのようなもので打たれたという。

市民は、当然ながら国の先行きに不安を抱き、街に繰り出して声を上げているが、タリバンの脅しや嫌がらせ、暴力にさらされている。特に女性に対する扱いは目に余る。

抗議行動の様子を取材する記者らの証言では、拘束や殴打、取材機器の没収などを受けている。

死傷者が出ているという報告もあり、深刻な事態に発展するおそれは非常に高い。アムネスティはタリバンに対し、市民との緊張状態を解くためにも、集会や抗議する基本的権利を認めるべきだと要請している。また記者にはデモの取材を認め、彼らを危険な目にあわせてはならない。

一方で、国際社会は、現在タリバンと進める交渉の中で、アフガニスタンの市民や記者らの基本的権利が保障されるよう、その影響力を十分発揮すべきだ。

背景情報

アムネスティは、カブールでタリバンが、抗議する市民の前で空に発砲したり、タリバンが女性に暴行を加えたりする動画を検証している。

アムネスティ国際ニュース
2021年9月8日

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