アフガニスタン:タリバンはパンジシール州住民の拘束と殺害をやめよ

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2022年6月24日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:アフガニスタン
トピック:

アフガニスタン北東部パンジシール州で、タリバンから民族レジスタンス戦線の一員だとみなされた民間人が恣意的に拘束され、拷問を受け、処刑されているという報道や報告が続いている。

過去数週間に起きている事態を見ると、タリバンによる恣意的拘束と超法規的処刑などが増えていることは、疑う余地もない。これらの重大な人権侵害は、同地域を恐怖と不信に陥れている。またこれらの行為は国際人道法に違反し、戦争犯罪にあたる。タリバンは、拘束した民間人を直ちに釈放すべきだ。

拘束された人たちは拷問や暴行を受け、中には亡くなった人もおり、アムネスティはこの事態を深く憂慮している。

タリバンは民間人の殺害をすべて否定しているが、兵卒による人権侵害がはびこる状況は、兵卒の責任追及の欠如を物語る。

アフガニスタンの事実上の政権タリバンは、民間人の殺害に関し公正で徹底した調査を早急に実施するべきだ。説明責任と透明性を確保し、拷問、恣意的逮捕、強制失踪から民間人を守るために、タリバンは逮捕・拘束した人たち全員の情報を公開し、彼らが家族と連絡が取れるようにする必要がある。

背景情報

6月4日、パンジシール州のタリバン政府の報道官は、メディア向けビデオ声明で40人足らずを拘束したことを明らかにした。同州では、タリバンと戦う武装グループ、民族レジスタンス戦線が勢力を拡大している。

6月12日、パンジシール州ケッサアーワル地区の住民で精神疾患を持つとされる男性がタリバンに射殺された。

複数の報道によるとこの数週間、パンジシール州各地で多数の民間人がタリバンに拘束されており、その数は、タリバンが公表した数より多いとみられる。

アムネスティ国際ニュース
2022年6月16日

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