- 2022年9月27日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ジンバブエ
- トピック:表現の自由
ジンバブエ大学の授業料が大幅に値上げされたことを受け、抗議の声を上げる学生が逮捕や訴追される事態が起きている。検察当局は訴追を取り下げ、集会と表現の自由の権利を保障すべきだ。
9月12日、学生たちの「#FeesMustFall(授業料下げて!)」抗議デモが始まったが、12日に14人、2日後には5人が逮捕された。逮捕後、「秩序を乱す行為」の罪に問われ、何人かは出廷した。
12日に逮捕された14人のうち12人は、翌日罰金2000ジンバブエドル(約472円)を支払って釈放された。残る2人は14日に裁判所に出廷して保釈が決まったが、29日に再度出廷する予定だ。
学生が学業を継続する上で、支払い可能な学費を大学側に求めるのは当然であり、平和的に抗議する学生を拘禁し出廷させる当局の対応は茶番でしかない。
学生たちの逮捕は、集会と表現の自由の権利の侵害であり、当局は同国憲法で保障された権利を尊重し、学生の訴追を取り下げるべきだ。大幅な学費値上げで多数の学生が講義を受講できなくなれば、教育を受ける権利の侵害につながる。
値上げ幅は学部間で差があり、学部によっては約5万ジンバブエドル(約1万2千円)から50万ジンバブエドル(約12万円)と10倍に跳ね上がったところもある。また、修士課程での最も高額な学費は、100万ジンバブエドル(およそ24万円)にもなった。
学生たちは、親にこれほど高額の授業料を支払う余裕はないとして、講義をボイコットするとも訴えている。
学生たちの弁護にはジンバブエ人権弁護士団が行っている。
※ジンバブエドルの円換算は9月12日時点の銀行間相場のものです。ジンバブエではインフレが急進中のため、日本語訳ニュース発表時点での換算は大きく異なります。
アムネスティ国際ニュース
2022年9月15日
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