- 2022年10月 6日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ロシア連邦
- トピック:表現の自由
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵攻の兵員補充のために予備役兵を動員することに抗議するデモが国内各地であり、9月22日の時点で少なくとも1,386人が拘束された。
ロシア中で、何千人もの人が戦争や動員に対して街頭に出て抗議している。表現の自由や平和的集会の権利が抑圧され、抑圧的な新法があらゆる反戦活動を犯罪化している中でさえ、抗議の声を上げているのだ。
誰もが自由に意見を述べ、平和的に抗議する権利を持っている。ウクライナ侵攻への抗議も同様だ。戦争や予備役兵の動員に抗議して拘束された人びとは、即時無条件で釈放されなければならない。政府は批判に対する報復をやめるべきだ。
国際社会は侵略に抗議する人びとや良心に基づき戦闘への参加を忌避する人びとを支援するなど、ロシアのウクライナへの侵攻を終わらせる取り組みを一層強化する必要がある。
背景情報
警察官はデモ参加者を拘束する際、警棒で殴ったり、首を絞めたりするなど、無用で過剰な力を行使した。サンクトペテルブルクでは、警官の殴打を受けた参加者の1人が、腕を骨折した。
ロシアの人権団体OVDインフォによると、モスクワとロシア中部のボルネジで抗議して拘束された男性数人が、入隊召集令状を手渡されたという。拘束された人たちは、行政処分措置や刑事訴追を受けるおそれもある。
世界で平和的に抗議する人たちがかつてない弾圧を受けている中、アムネスティは、この弾圧に抗議するキャンペーンを実施している。特に、政府批判を封じる目的での刑事、民事、行政の法制度の悪用をやめるよう各国に求めている。
アムネスティ国際ニュース
2022年9月22日
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